日記、354日目。

今日も自転車に乗って出かけた。今日は昨日よりも遠出、と思っていたけれど走ってみると想像以上に近かった。この街は意外と近所なのか。不思議な感覚。自転車を漕いでるとき、すこし前に購入して使用しているボディクリームの匂いがした。今朝は塗った記憶がないからベストの襟あたりから香ったんだと思う。バジルの香り。

指パッチンで信号が変わる瞬間を予想して、それが見事に当たったのか賑やかに笑いながら自転車を漕ぐ外国人親子とすれ違う。国語の教科書に載っていた物語を思い出す。くまの挿絵があったような、なかったような。

夕方予定が早く終わったのですこし電車に乗って新宿へ移動した。HMVに寄るために十数年振りにアルタの中へ入ったり、ニュウマンで買い物をしたりした。香水を勧めてくれた店員さんがどこかで会ったことある感じの人だなと思ったが気のせいに違いない。こういう場合、大抵は知り合いに似ている、みたいなことだと思うから。

新宿から元いた街まで戻って、それからまた自転車に乗って帰った。途中、喉が渇いていたので飲み物を買うために見慣れないスーパーに入ってみた。店名を記憶しようと思ったんだけど思い出せない。お惣菜コーナーを前にぼんやり立ち尽くしている着飾ったカップルがおり、何をしているんだろうとおもったら値引きされるのを待っていたらしい。どこへ出かけた帰りで、今ここではどれくらい待っていたんだろう。なんにせよ微笑ましい感じがした。

そろそろ文学フリマに持っていくためのZINEの中身を進めないとまずい、という気になってきている。締め切りに追われている自分を演出する、みたいなことをしたい訳ではもちろんないのだけれど、日付が変わってから思いきりクローゼットを掃除しはじめてしまった。ものすごくすっきりしたので反省はしていない。