日記、360日目。

風が強かった。

朝起きた瞬間、ドリンクバーが恋しくなった。こんなことはそうそうないので、日中の予定を早めに終わらせて近所のファミリーレストランへと向かった。普段なら空いている時間帯のはずなのに妙に混んでいたのが不思議だった。しばらくしてから、隣席に座った二人組が星野源のオールナイトニッポンの話をし始めたので、そういうことか、と思った。それと同時に、二人組が私のテーブルを注視していたのが妙だった。

気になったので件のラジオを作業の合間に聴いてみたら、今週のニッポン放送のスペシャルウィークで星野源さんがファミレスから生放送する、という企画をやっていたことを知る。そして、私はパフェとポテトとドリンクバーを頼んでいたのだが、星野源さんもおんなじようなラインナップで注文していた。おんなじガストで。これはもう、あの二人組には熱心なリスナーだと思われたにちがいない。好きだが。星野源さんやSAKEROCKの楽曲どころか、今回ゲストとしてメンバーの一人が出演していたYOUR SONG IS GOODも好きだが。大学生の時に好きだった人がファンでアルバムを貸してもらった、みたいなエピソードまである。懐かしいし、この話がもう恥ずかしくもなんともないという事実がなんだか寂しい気がする、と一瞬思ったけど別に寂しくはない。笑える話が一つ増えただけだと思いたい。なんにせよ久しぶりのファミレスは居心地がよかった。ポテトはひとりだと少し多い。

締め切りまであと10日を切ったZINEの作業を進めている時、どうして私は日記を書いているんだろう、という気持ちになったと同時に、どうしてあの人もあの人も日記を書いているんだろう、と考え始めてしまった。わざわざインターネットで日記を書く意味。公開する意味。日記という手段を選び取っている意味。こういうものにはしたくない、という気持ちは初めてインターネットで文章を書き始めた学生の頃から変わらずあるけれど、じゃあどういうものにしたいのか、って問いに対する答えはまだ用意できていないのかもしれない。

なんでもいいが、アフリカで象を見てからじゃないと死ねない。