日記、352日目。

目を覚ますとチューリップの花びらが開き切っていた。あと一日放っておいたら散ってしまう感じ。そこまで看取るのもな、と思い処分した。

洗面台に向き合うと全身のむくみがひどいことがわかった。鏡に映っているのは自分のはずなのに別人に見える。特に気を遣うこともないのだが家を出るときにマスクを装着した。このまま、むくむくと浮腫みあがってミシュランマンみたいになってしまうのではと恐怖をおぼえる。タイヤの化物にだけはなりたくない。

ついでに、まんまと二日酔いにもなっていたし、右肩がものすごく痛かった。よく考えたら昨日の昼以降、おにぎりしか固形物を食べてない。家を出ると木の枝から小さな葉っぱが生えているのばかりが目に入った。とても具合が悪い。胃腸炎の状態に逆戻りかと不安がよぎる。ただでさえ体重が減っている時期に空腹でアルコールを多量に摂取したらそれはそうなるよ、と今になっては思う。肩については原因不明。何痛なんだ。これでは外野を守れそうにない。

鞄を開けたら昨日友人に渡そうと思っていた日本酒の小瓶が出てきた。誕生日が近かったからあげようと思ったのに忘れてた。酒屋に行ったら『幻の』という文言のPOPが刺さっており、それだけが決め手で購入した。半日鞄に入れていたから紙袋のテープが剥がれてしまっていたが、さすがに自分で飲む気にもならないのでそのうち会ったときに渡そうと思う。そのときは違う色の紙袋に入れて手で持って歩こう。

よく考えたら昨日は夜桜を見るために集まったはずなのにひとときも桜を目撃していないし会話にも出なかったことに気がついた。お酒を飲む前に体内に入れておくといい漢方薬と、雑種の犬を「雑犬」と呼ぶことを知った。雑猫とか雑人とかもいうんだろうか。とくべつ興味がある訳でもないので調べることはないと思う。

とある法案に関する抗議の署名をした。言及したいことではないしわざわざ触れたくないけれど、放っておいてはどうにもならない国に暮らしているから。