施設総量の縮減条例を定めて下さい~施設②

西宮市の施設(ハコモノ)についての続編です。
過去の白書や管理計画での「縮減目標」は、以下のようになります。
 
2011年 公共施設白書
早期に修繕・建替費用の縮減策に取り組む必要があります。
 
2017年 公共施設等総合管理計画
余剰となる施設の再編・処分等を行うことにより総量の縮減を図ります。
維持管理経費を2017年までに10%以上削減します。
施設総量を2032年までに10%以上縮減、2062年までに20%以上縮減します。

西宮市公共施設等総合管理計画(概要版)P2 2017年3月

2022年 建築系公共施設個別施設計画
2032年の増減見込みは、-5.41万㎡になります。
2062年の目標達成には、住宅・学校を除いた施設で4.24万㎡の縮減が必要です。

西宮市建築系公共施設個別施設計画(概要版)P9 2022年3月
西宮市建築系公共施設個別施設計画(概要版)P11 2022年3月

昨年(2022年)の建築系公共施設個別施設計画では、説明が回りくどくなり管理目標がトーンダウンした感じです。まあ、見込みや目標などという曖昧な設定をしていれば、これらの数値が実現するのは難しいと考えられます。なぜなら、「ハコモノは、増やすのは簡単、減らすのは困難」であることが過去10年で証明されているからです。
 
今後は、条例などのルール化により、施設総量の縮減値を定める必要があると考えられます。また、ルールが履行されているかのチェック体制を整えることも必要だと思います。
 

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