現役ドラフトどーする?

質問あったので書こうと思います。時間も無いので手短に。

現役ドラフトって?

この辺も詳しく書こうと思ったんですが、本題に入りたいのでスキップします。詳細はリンク貼ったので読んでください。去年の記事ですけど大してルール変更はないみたいです。
めっちゃ簡単に言うと、「外国人」と「年俸1億円以上」と「FA権取ったことある人」を除いて出場機会のない選手を交感しようねって制度です。

前提として

そもそも阪神は現役ドラフトでどのレベルの選手を指名するのか、ということをまず考えていきましょう。去年のように大物を出して最上位帯の選手を狙うのか、そこそこの選手を出してそこそこの選手を取るのか。おそらく後者でしょう。現在の阪神の戦力層では出血覚悟で選手を放出したとしても代わりの選手が1軍で活躍する可能性は極めて低く、ただの出血で終わる可能性の方が高いからです。若手育成という観点から見れば、今年の現役ドラフトはあくまでもデプス埋めと捉え、最悪2軍回し要員として使える程度の選手を取ってくるだけでも十分な補強になります。

デプスから見る阪神の長所、短所


30分くらいでちゃっちゃっと作りました。ミスは広い心で許してください。赤字は今年1軍で出場数の多かった主力選手です。FA権取得経験者、及び年俸1億円以上の選手は全員主力選手だったため、特に書いてありません。ルーキーは下村以外とりあえずリリーフ想定です。
これを基に喋っていきたいと思います。

先発投手

1軍先発濃厚組が6枚固まっていて、その下に西純矢、下村などが控える良い構成ではあるのですが、一番の課題は数の少なさ。2軍想定の先発投手は既に2軍ですら厳しい秋山を入れても8枚しかおらず、門別、茨木、森木の3枚は中6日で回すのが厳しいとなると、誰か1人抜けただけで崩壊する火の車状態であるのがわかります。
ここに関しては放出など論外。頑丈なだけのヘボPでいいから1,2枚欲しいくらいの状況です。デプス面を考えると右の2軍先発要員を現役ドラフトで取れると良さそうです。

リリーフ投手

「先発が少ない?ならリリーフは多いの?」なんて思いも虚しく、リリーフも人手不足です。残念。そもそも支配下投手が30人しかおらず、これはオリックス、西武に次ぐワースト3位の人数です。外国人も4人体制で挑むとか言ってますけど、これ大丈夫なんですかね。
強いて言うならルーキー3人衆が加入した右リリーバーはちょっとマシになりましたが、左で現状1軍に出荷できるのは岩田と及川くらいです。島本、岩崎の勤続疲労や岩貞の不安定さを考えると、これ以上減らすのは自殺行為に近いですね。

捕手

ここは特筆して書くことがあまりないですね。捕手が6人なのでこれ以上減らせない。かといって現役ドラフトに捕手が流れる可能性は低いため、リスクを取ってまで長坂等を放出することはないと思います。終盤の使われ方やデプス的な問題で来年の片山は恐らくファースト専念になると思うので、片山は内野手に入れてあります。左捕手いない問題に関しては阪神ほどじゃないにしても大概の球団がそうなので、あまり気にする必要もないと思います。

内野手

大山、中野、木浪の年齢が近く、そろそろ後継者の心配をしておきたいポジションです。二遊間は小幡、髙寺、遠藤、戸井、山田、百﨑と候補がいる一方、コーナー候補が見当たらないのは不安ですが、ここは二遊間であぶれた選手で代用もできるので、そこまで心配はないと思われます。
2軍戦の観点でいくと、戸井、山田、百﨑の3人は成立要員として計算しにくいことから、遠藤、髙寺、若手ショート組で3箇所を埋め、残りの1つを髙濱や片山に埋めてもらうのが理想かなという感じです。

外野手

両翼は井上、野口、前川。センターは島田、豊田、福島、井坪と、他のポジションに比べて余裕がある編成になっています。来年はノイジーの枠が競争になるほか、森下も通年で帯同した経験はなく、シーズン終盤の好調を維持できるかは不明なため、近本を除く全員が競争になると考えられます。
現状だと1軍で成績を残した小野寺、後半戦にファームで爆発した野口、井上、ファームでの打撃成績はピカイチのミエセスが主力2人に挑むという構図になりそうな予感です。

総括

昨年に投手の大幅リリースがあり、今年も外国人含め5人が退団となった阪神タイガース。これ以上ピッチャーを戦力外にすると2軍戦を成立させることさえ難しくなってしまうため、特に長いイニングを投げられる秋山、馬場、鈴木あたりを放出する可能性は低いですし、先に述べたとおり左リリーフの岩田や及川も難しいでしょう。まだ人数に余裕がある右リリーバーで、今年1軍で活躍できなかったという意味で浜地岡留の名前は挙がるものの、彼らは現役ドラフトに出すほど出番がないわけでもありません。
野手に目を向けると、97~99年度生まれの選手が少ない印象を受けます。この世代はちょうど金本元監督が監督だった時代の高卒選手なのですが、4年後に少ない年代である大卒野手の指名を強行せず、高卒野手の指名を増やしたのを見るに、大山、近本世代の黄金期が終わった後に、中堅にさしかかる佐藤輝明を中心に若手主体のチームを組み直し、3~5年後に向けてもう一度力を溜めるという構想を練っているのではないかとも考えてしまいます。
そういった観点で現役ドラフトに出す選手を選ぶとなると、00年以降の若い選手を放出することはないでしょう。そもそも現行のチームで好成績を残しているのは殆どがこの世代の選手ですし、よく名前の挙げられる遠藤や井上でさえ年齢と残した成績を考えればチームの主力候補として期待できる数字です。将来の主力候補を現役ドラフトに出すようなマネはしないでしょう。
そうなると出てくるのが原口糸原熊谷植田島田豊田といった中堅非主力組の名前になります。
糸原、原口は実績があり、今年もチームに貢献したことを考えると放出とはならないと思いますが、他の4人に関しては熊谷、植田がお互いにリプレイサブルな存在ですし、島田、豊田に関しても同じセンター候補である小野寺、森下に総合力で見劣りし、俊足の福島を獲得したことからも2軍センターの穴を塞ぎにかかったという印象を受けます。この4名の中から現役ドラフトに推薦される選手が出てくるのではないでしょうか。

現ドラ予想

①豊田寛
②熊谷敬宥、もしくは島田海吏

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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