【マンガ紹介】平和の国の島崎へ
連載が始まったのは、講談社の「モーニング」2022年36・37合併号からです。
その後、「次にくるマンガ大賞2023」のコミックス部門で第18位に選ばれ、さらに「このマンガがすごい!2024」のオトコ編では第5位、「マンガ大賞2024」では第4位に輝きました。
凄腕工作員が帰国!「平和の国」で繰り広げられる生き様と宿命
島崎真悟は、国際テロ組織LELの実力戦闘員として活躍し、30年ぶりに日本に帰国する。
元工作員たちが暮らす「コロニー」で新たな生活をスタートさせた彼は、普通の暮らしへの切なる願いを抱いている。
しかし、彼の周りでは公安警察の監視が厳しく、彼の特異な戦闘能力によって引き起こされる事件が絶えない。
この作品では、島崎のコミカルでありながらも孤独な生き様と、組織との抗争が描かれている。
二面性を持つ主人公の魅力
島崎真悟は、普段は物静かで穏やかな性格だが、LELの追手や暴力団との戦いが始まると、彼の内に眠る凄腕戦闘員が目覚める。
彼の体に染み付いた闘争本能が取り込むまま、相手を徹底的に制圧していく。
さらに、彼は記憶力や嗅覚、分析能力など、人間離れした能力を持っており、戦闘以外の場面でも役立てる。
しかしこの二面性は、平和な生活への渇望と修羅の過去との葛藤を生み出し、彼の苦悩が深まる要因となる。
平和を望むが暴力を呼ぶ宿命
島崎はただ平凡な生活を望んでいるが、彼の過去から抜け出すことは容易ではない。
過去の暴力の影響が島崎の心身に深く刻まれており、時にその暴力が彼を追い詰める。
彼にとって、暴力は問題を解決する唯一の手段であり、一方でそれが新たな暴力を呼び起こすという負の連鎖に苦しむ。
島崎の内に秘められた修羅の闘志と平凡な生活への渇望が交錯する悲哀が、本作品の見どころとなっている。
絶え間ない戦いと、平和への葛藤
LEL脱出から1年後、島崎は「平和の国」で普通の生活を取り戻すために奮闘する。
しかし、彼の周りでは常に事件が起こり、戦いが絶え間なく繰り広げられる。
島崎は巧妙な敵との壮絶な戦いを繰り広げつつも、平凡な暮らしを夢見続ける。
彼の生き様や葛藤が、読者を引きつけて一気に物語を没頭させるはずである。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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