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過不足

前回、「過ぎる」ことについて書いた。

読み返してみると、なんだかしっくりこない。悪しき面のマジメであるときづいたときのわたしは、正直が過ぎることも融通がきかないことも悪者扱いしている。しかし孔子の言葉を思いだしたあのときは、こんなふうにも思ったのだ。    

 なにごとにおいても過ぎるのはよくないけれど、過ぎなきゃわからんこともある。「過ぎても、及ばざることがあっても、それもまた、よし」          裏を返せば孔子もこう言っているのじゃないかしら、と。

 ……、そんなわけないか。

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