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ケーキ三等分

昨日の事だ、将棋の仲間達と電話をしている時に
西山君はホールケーキ三等分出来ますか?と聞かれた。僕らは、よくしょうもない頭の試し合いみたいな事をする。
賢いとこをみせないとな、
私は自信たっぷりにケーキを横から押し潰して四角形にして端から端を定規で測り三等分すると回答した。
西山流はパワーで解決する。

仲間達はニコニコになって答えを教えてくれた。どうもホールケーキは円なので360度である。
よって120度の角度を測って三等分するのが正解らしい。
私は、分度器は家に置いてないじゃないかと捨て台詞を吐き昨日は就寝した。
それから寝ながらケーキが頭に浮かぶ。考えればケーキケーキケーキ。

朝起きてもケーキケーキケーキ。何も考えられない。現在姉の家に居候している私は犬との朝散歩が日課だ。とりあえず公園に着くまでは、犬のあむちゃんに集中してケーキの事を忘れる。
公園に着いて、椅子に座る。ケーキに意識を集中する。
そこで閃いた。

ケーキが三つあれば良いんだ。三つ買うというわけではなくて、ケーキを横からまず定規を用いて上層部中層部下層部と三つに切りわける。更にそれぞれを四等分にするため、半分半分と切る。それで各々一つずつとる。あむちゃんがこっちを向いてクゥーンと泣く
待っててね、この難問を解いたら遊んであげるから
もうすぐ解けそうなんだ。
各々は、バラバラになったケーキ三つを一つに再構築する。
問題は、層ごとに残った各一つずつのケーキ。あまりにも上層部の価値は高いとみた。中層部もイチゴが入ってるかもしれない。下層部は、分からない。

解決法を思いついた。残ったケーキは勝負師らしくじゃんけんして欲しいのを勝ち取ればいい。

一件落着楽勝だった。意識を現実に戻すと、あむちゃんがじっとこちらを見つめている。
ごめんごめんイチゴは全部あげるからね。

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