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【表現評論】メモリーズオフ それから コアレビューその1 共通ルート1【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎それからの印象

これが印象の全て

今回からそれからのレビューに入ります。それからは前作と違って人気作じゃないですかね。いのりも人気だし。麻雀コラボにも選ばれてたし。雅もりかりんも人気だし。みんなシナリオもいいし。何よりBGMがいいですね。メモリーズオフのBGMの中でトップクラス、いやトップかもしれません。BGMがとにかく印象に残る作品です。メインテーマも神。キャラ別BGMも神。過去作のアレンジも神。全てが神。

ただ発売当時はなんかビミョーだと思ってました。想君の方が好きだったかもしれません。なぜそう思っていたのかはわからない。今ではメモリーズオフの中でもトップ3に入るくらい好きなはずです。再プレイしたらどうなるかわからんけど。

それからの真髄はいのりルートですね。今まではメインヒロインが二人いる作品ばかりでしたが、それからは完全にいのりだけがメインヒロインです。

この作品は、2ndの逆張りで、冒頭でいきなり恋人から振られるという荒技からスタートするわけですが、理由はさっぱりわかりません。いきなりいなくなるカナタもある意味似たようなもんですが、いのりの別れはカナタのような謎理由ではなく、ちゃんとした理由があります。それを追っていくのが本作の醍醐味です。ある意味想君のリベンジ作品なのかもしれない。メモオフは後半になるとミステリー色が強くなっていきますが、その萌芽が見える作品です。

主人公は鷺沢一蹴くんです。結構な悲しき過去を背負ってます。施設育ちで、養親に育てられているという。他にも悲しき要素があるけど。一番悲惨なのは累として、2番手グループには入ってそう。性格はショーゴ君よりはまともですかね。一目惚れであらゆる女を落とす感じではないですが。そんなやつ他におらんやろ〜。あらゆる、をつけれなければ結構いますが。志雄とか。累とか。伊波師匠とか。

攻略キャラは5人で、前作から2人減っています。想君がコケて予算が減ったのか。それとも7人が冗長すぎて持て余したのか。どっちもありそう。7人は多すぎますよ。何人かあまりにも短かったし。この作品以降、全作品ヒロインは5人のはずです。5人がちょうどいいってことですね。

あと真ED曲が神なんだよなぁ。雨に願いを……。

⚫︎陵いのり

ほたると同じ構図

バダジェフスカの乙女の祈りと共に登場する真メインヒロイン。バダジェフスカはクラシック業界でも有名な一発屋らしい。確かに乙女の祈り以外、全く聞いたことがない。

まず陵という苗字が初見では読めない人。みささぎ。ピアニストの卵です。ほたるのオマージュかな。頭に謎の角が生えています。髪が最強レベルで長い。主人公が長い方がいいと言ったから永遠に伸ばしているらしい。ピアノの才能はほたるほどではないようです。後の作品をみても、ピアノで食ってるわけではなかったので、アマチュアレベルではかなり上手いって感じなんでしょうね。

性格はちょっと天然気味で、ほんわかしていて、気が効くタイプです。珍しく癖がない。あとなぞなぞを出してくる。いのりちゃんのなぞなぞターイ……、と恥ずかしくて最後まで言えないのがご愛嬌。

メインヒロインにしては珍しく落ち着いた声をしています。声優は小林早苗さん。彩花も唯笑もほたるも音緒も甲高い声してるからね。カナタ? あれはメインヒロインではないから。つばめ? 素になると結構甲高いからね。ここまで低音を響かせるのは霞といのりくらいでは。霞はもっとすごいけど。

今作はよくわからん理由でこの人から振られるところからスタートします。いきなり振られるので、その後も積極的に登場はしません。出てくると気まずい空気に。専用ルートに入るまでは割と空気です。他の人のルートに出てくることもありますが。真骨頂はいのりルートに入ってからなので、それまでお預け? 基本的に幸せな回想で出てくる人です。こちらは想い出にはかわららない君。

inori -sweet noteという専用BGMが神です。each and every heartに匹敵するレベルで神。いわゆるゴッド。

⚫︎振られてからの回想シーン(前日)

でいちゃつく主人公といのり。めっちゃいちゃついてる。こんな幸せな時期もあったんだなぁ。振られる前日の話ですけどね。こんなハッピーモードからいきなり振られたら、人生終わるぞ。マジで。心が壊れて生きてはいけない。このセリフ好きだな。三回くらい使った気がする。しかも最初から好きじゃなかったとか言われたら、もう地球が終わるぞ。

浜咲に通う二人。なぜ浜咲を擦るのか。卒業間近なので、自由登校状態のようです。学園もので卒業間近って珍しい設定ですよね。3年生だから先輩も出せないし。この作品の場合後輩ヒロインすらいないけど。同じ学校のヒロインは全部同級生。

卒業まで1ヶ月以上あるのに、制服のボタンを欲しがるいのり。別れの印としてもらうつもりだったんでしょう。どうしても今日くれと言い張ります。これで気づけとか流石に無理がある。一蹴君は幸せの絶頂だし。

いのりは朝ゲキ弱で遅刻大王らしい。健ちゃんほたると逆パターンだな。寝坊と言えば伊波師匠のお家芸ですからね。とりあえず寝坊して怒らせる伝家の宝刀がある。翌日デートを取り付けて前日回想は終わります。

やっぱりいのりの声落ち着くわ〜。BGMと声の相乗効果で最強。光と闇が合わさり最強に見える。一生聞いていられる。

⚫︎振られてからの回想シーン(当日)

今度は振られた当日の回想シーン。早起きしても遅刻する女。服を選んでたら遅刻したとか。8時に起きて12時の約束に遅刻する女。

適当のその辺を回ってデートの最後に朽ちた教会へ向かいます。ここは二人の関係が始まった場所でもありますね。

将来どうするのか聞いてくるいのり。一蹴君は決まらないのでしばらくフリーターになるらしい。このシーンだけ見ると、彼氏の将来が不安になって振られたような感じになるな。

今日はバレンタインデーだったらしく、いのりからチョコをもらいます。これを渡したことで、別れの決意が固まったようです。その後は冒頭に戻る。

⚫︎振られた翌日

一人暮らしの主人公。家賃以外は全部自分で稼いでるとか。週5でバイトしているらしい。今回の犬の名前はショーゴです。

今回の稲尾信

信によるとあまりにバカップルで喧嘩もしたことなかったらしい。ショック死するぞ。

教会での回想。10年以上前に児童養護施設で過ごしていた頃に、初めて来た場所だとか。シリーズ恒例の花火大会がよく見える位置らしい。お気に入りの場所なので誰にも教えなかったが、いのりだけには教えたという泣ける話です。2年前に花火大会に連れてきた時に告白されてますからね。これで初めから好きじゃなかったは死ねる。

いのりとは1年生の時に寝ている一蹴になぞなぞを仕掛けてきたという経緯で知り合っています。まあ向こうは以前から一蹴を知ってるわけですが。その辺の謎もおいおい明らかになっていく。おいおいは大分先だけど。コアレビュー的には2週間くらいかかりそう。

「誰もいない森の中で、道に迷うと出てくる霧ってなーんだ?」

メモリーズオフ それから

これが最初に仕掛けてきたなぞなぞです。全くわからん。

いやぁ〜。この作品こそリバースカット欲しいな。全シーンをいのり視点でみてみたい。2ndと一緒にリメイク頼む。

⚫︎鷺沢縁

特徴的な髪の色

一蹴の妹。攻略ヒロインです。妹が攻略ヒロインでええんか、と言いたいけど、一蹴の両親は養親なので、血のつながらない妹です。セーフ。ただ縁本人はそのことを知らないはず。行方不明の兄が戻ってきたという説明になってるとか。そんなもん信じるか? キッズなら信じるのか。

血の繋がった妹は星天にしか出てきません。血の繋がった妹は攻略できない。はい。みそらは攻略できないし、プルシアイネンさんも攻略できません。どうなってるんだ星天は。教えはどうなってんだ教えは。お前ら禁じられた非攻略ヒロインを平気で使ってんじゃねえか。

縁は超お兄ちゃん子です。こういうベタな妹キャラはメモリーズオフっぽくはないですけど、たまにはいいじゃない。

性格は前向きで明るくてすぐ落ち込むタイプです。髪の色が白いというか青いというか。メモリーズオフにしては変わった髪の色です。まあ赤もいるんだけど。それからはギャルゲー成分が高い。落ち込んでる時にくると励まされるタイプのキャラです。

いのりと歩いた場所が多すぎて、どこを歩いてもいのりを思い出す主人公です。これはキツイ。

久しぶりにやったけど、やっぱりそれからは神ですね。神作品。BGMが凄すぎて何やっても心地よい。

次回へ続く。


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