見出し画像

【表現評論】メモリーズオフ 想い出にかわる君 コアレビューその14 まとめ(完結)【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎タイトル画面が変化

元々はこれ。

全部クリアしたらサムネの画像に変化しました。伝統の技。

⚫︎2024年から見た想い出にかわる君の感想

非常に古めかしい作品というか、2ndと違ってネットが出てきているので、当時の古い記憶が蘇って来るという意味で、2ndよりも古く感じる作品でした。個人サイトとかね。ネット掲示板とかね。掲示板で暴れてる人とかね。暴れてる人は現代でもいますがいますが。ただ1stの古さとは決定的に違いますね。携帯電話の社会変化はとてつもないってことですが。

内容ですが、これが2024年に発売されたら、まあ評価されませんね。発売当時から評価されなかったわけですが、普通に今出しても評価されない作品です。時代を先取りしていたということもありません。ただ全てがダメというわけでもない、というのが難しいところ。想君にも優れた点はたくさんあります。

キャラ別にシナリオを見ると、よかったシナリオは響、那由多、音緒です。特に響と那由多はよかったかな。普通なのは深歩。微妙なのは環、沙子、カナタ。全てが打ち消しあってプラマイゼロになりそうな感じの配分になっています。

攻略対象キャラが7キャラになっており、シリーズ最大の数なんですが、基本的に特定のふたりがほぼ共通のルートになっていて、最後がちょっと異なるという程度の違いしかなく、それほどボリュームを感じさせませんでした。ただこのゲームの場合、ボリュームを増やそうとすると、謎めいた皮肉会話が一生続くので、むしろ感じさせないほうが正解です。

音楽も全く耳に残りませんでしたね。タイトルBGMもいつもの切なさ爆発って感じではないし、カナタとシンとカフェのBGMしか残っていません。

想君の良い点として、CGの枚数が多く、質も高い点が挙げられます。キャラ数も一番多いんじゃないかな。過去キャラも出てきてサービス旺盛です。おまけに立ち絵が夏服から冬服に変わるという力の入れっぷりで、かなりの労力(金)を割いたことを感じさせられました。2ndが売れたおかげですかね。ただなぁ。CGの質がバラバラなんですよね。うおっ神か、っていうやつもあれば、誰これ、ってやつもある。

そしてメモオフのコアレビューの肝心な点は、昔と比べて作品の評価がどう変わったのか、ということです。再プレイシリーズですからね。想君はまあまあ評価が変わりました。正直に言って、評価はかなり下がってます。♯5が出るくらいまでは、1番好きまでであった気もするんですけどね。感性も変わるようです。

再プレイ前に出した、元々の番付はこれです。

神 ゆびきり それから 星天
良 ♯5 1st
普 想君
理解不能 T-wave 2nd
メモオフではない何か IF

今のところの番付はこれ。

殿堂入り 1st
神 ゆびきり それから 星天
良 ♯5 2nd
微 想君
理解不能 T-wave 
メモオフではない傑作 IF

1stは全ての原点なので殿堂入りで。2ndはつばめが真ヒロインと解釈したうえで、シナリオの出色の出来だったので、上げざるを得ませんでした。イナケンデバフがあるにも関わらずこの順位。

想君は普通→微妙になりました。なんで下がったかというと、深そうで浅い作品だったからですね。テンチョーとかカナタとか、なんか深そうなこと言ってるんだけど、今の感性で聞くと大したことは言ってないという印象が拭えなくなりました。中心にいる二人が深浅いという結論になり、昔よりも評価が下がっています。あと電波会話が長すぎてキツかった。多分昔は読み飛ばしてたんじゃないかな。適当に。ちゃんと読むと思ったよりきつい。

もうひとつ印象が変わったのは、このゲームのメインヒロインは完全に音緒であるということですね。昔はカナタと音緒って同じくらいの扱いだと思ってましたが、全然違いました。カナタはメイン格と呼んでいいのかな。一応タイトル画の真ん中にいるけど。記憶とは当てにならないものです。あくまでメインヒロインが音緒であることに気づいただけで、音緒ルート自体が面白かったかというと、どうだろう。次で語ります。

⚫︎音緒&音緒トゥルールート 普通が一番

普通にいい、という印象のシナリオでした。なので音緒ルートだけ見れば普通にいいという評価になるわけですが、カナタの方があまりに微妙だったので、主にメインルートの出来で判断される、コアレビューとしての想君の評価は、微妙ということに落ち着きます。

妹思いの姉。元モデルで、みんなにチヤホヤされる容姿。ちょっと天然で、たまに妹をインストールして意味不明なことを言い出す。お菓子が好きで、フードジャーナリストを目指している。ストレスを抱え込み、たまに大爆発するというキャラです。

なんかね、あんまり特徴がないんだよね。悲しき過去もないし。変な髪型でもないし。部活やってるわけもないし。水着で露出するわけでもないし。ピアノの天才でもないし。ショーゴ君と過去の因縁もないし。ただこのゲームのタイトルは想い出にかわる君なので、音緒との間に、過去の因縁や想い出があってはいけないという気もします。そこは計算して作ったんでしょうか。

前半ルートはショーゴ君のことが好きだけど、妹に遠慮して積極的になれないというお話が続きます。主人公に限らず、何でも妹に遠慮してきた人生で、妹もそれに辟易としていた、というのが真実だったというお話。花の王子という名前で、妹と作ったネット掲示板を荒らしていました。闇深。最後に深歩が告白しているシーンを見て、もう遠慮したくないと、本心を吐露します。この辺はまあ普通に見どころですね。

後半ルートは付き合い始めて、カナタと二股かけられる話になります。音緒はカナタと同じモデル事務所で、昔から引け目があったらしく、カナタが主人公の昔の男だと知って、対抗心を燃やします。燃やしすぎた結果、微妙に重い女となって、主人公もちょっとめんどくせえ〜となる。でもさぁ。初めての彼氏(多分)ができた高校生だからね。そら必死になりますわ。何気に年下の真ヒロインって初めてじゃない。初めてというか、音緒以外いるか? ノエルは年下だっけ。でもイノサンフィーユの真ヒロインは瑞羽なんでね。間違いない。いや、瑞羽も年下だっけ。年下感はないけど。

見どころは、主人公が隠していたカナタのリボンを、音緒が発見して、激おこ退去するところです。私物をかなり主人公の部屋に置いていたんですが、全部引き上げてドロン。流石のショーゴ君もめちゃショックを受けます。いやぁ。これめっちゃ現実にありそう。激おこからの私物引き上げ逃亡。話し合いすらなし。

主人公がカナタを完全に吹っ切るところは、なかなかの男気でしたね。音緒が云々は関係なく、お前とはもう会わない的な。信のファインプレイで音緒さんに再会して話を聞くと、音緒はカナタに嫉妬しすぎて、もう訳がわからない状態だったようです。この人、ストレスマックスになると行動がおかしくなるからな。カナタは常におかしいけど。反省できるという意味でも、カナタとは一線を画しています。最後はしっかりとわかり合って、ハッピーエンドでした。カナタは見事に想い出へとかわり、円満解決です。悪くないルートですね。普通にいい。音緒さんも普通に可愛い。ギャルゲーヒロインんとしては素晴らしい。スパイス程度の腹黒要素もあるし。

普通がNo. 1ヒロインです。

⚫︎深歩ルート 誰にも扱えない題材

詩的センスを持った音緒の妹。車椅子のキャラ。常に詩人の魂を発揮して、人とか180度変わった視点で物事を見ています。

このシナリオね、本当に悲しいっていうかね。

自分が変わり者であるという自覚があるらしく、いつも場をしらけさせてないか気にしています。一番きついタイプの変わり者。花が好きで、花屋が働きたいという、普通の人間であれば容易に叶えられそうな夢を、なんとか達成すべく、町中の花屋にかけあったエピソードなど、涙せずにはいられない。この辺は、みなもがひたすら自分の絵を描いていたシーンに重なります。花屋もね、どこにも相手されなかったというおまけ付きです。テンチョーの実家が花屋なんですが、はっきり言って迷惑だから黙ってたと言われたり、テンチョーの親父は、こっちが我慢して雇ってもお互い気持ちよくないでしょとか言われたり、これでもかというほど、いじめ抜かれているキャラです。可哀想すぎるだろ。流石に世の中ここまで冷たくねえだろ、と言わざるを得ない。こういう一生懸命に生きているキャラを見ると、好き放題やってるカナタとかテンチョーとか、ほんまにたわけるなよ、という印象が増幅します。

ただね、このテーマ、多分誰にも扱えないというか、特に何も解決せずに終わります。ショーゴ君が好きって言ってくれたから、叶わない夢を追うことはないんだ! という感じの方向性に着地して終わりました。もうちょっと何かなかったのか、と言いたいですが、解決不能なテーマなんでね。どうにもならないんでしょう。

詩的センスNo. 1ヒロインです。

⚫︎響ルート 大成長する少女

どう見ても夜の職業の格好をして歩く女。いきなり当たり屋で携帯を買ってもらう女。何かと物をねだって買ってもらう女。すぐ寝る女。何かと印象の悪い言葉が付きまとうキャラですが、実は大成長するヒロインです。どのくらい成長するかというと、プリンセスからマスターナイトになったラケシスくらいです。よくわからん? じゃあゴールドナイトになったナロンくらいです。もっとわからん? じゃあ暗黒騎士からパラディンになったセシルくらいです。退化してるって? でもイメージ的にはそんな感じです。セシルは心が暗黒だったわけではないが。

一目惚れしたショーゴ君に体当たりかまして、携帯壊れた詐欺をするところから話が始まります。最初は私が私が、俺が俺が、みたいなキャラで、あれしてほしいこれしてほしいあれ買ってくれこれ買ってくれという怒涛のクレクレ厨っぷりを発揮します。生まれが超貧乏だったようで、すごい引け目を感じていたらしく、とにかくお金欲しい、あれもしたい、これもしたい、もっと幸せになりたい、という欲望の塊です。嘘ついた携帯買ってもらったのも、どうしてもショーゴ君が欲しかったからだという徹底っぷり。ここまで徹底していると爽快感すらあります。混じり気がない、意図がない、あまりにも純粋なキャラです。

そんなこんなを繰り返して最後に訪れる船上デートは、想い出にかわる君の中で、もっとも見どころとなるシーンです。

「……とびっきりステキなとこで、高級なモノを食べる。ずっと、これがアタシの夢だったよ……ショーゴが叶えてくれた」
中略
「もちろん、めちゃくちゃおいしいよ。アタシ、今、すっごい幸せだよ! でもね、アタシ、こんなにおしゃれなプリンじゃなくてもいいや」
「アタシは、プチット・プリンがやっぱり好き。でも、ホントに食べてみるまではそのことがわからないものなんだね?」
「それがわかったから、アタシは、すごいうれしんだ……」

想い出にかわる君

僕、このセリフ大好きなんですよね。貧しい生い立ちから、異常に増幅されていた憧れの夢が、昇華して、霧散して、消えていく。そして日常の価値を再発見する。美しい一連の流れが、短いセリフに全て詰め込まれています。

「アタシ、ショーゴに幸せになって欲しんだ」

想い出にかわる君

「好き」というのは自分のためだけ言葉で、「大好き」というのは他人のための言葉だという前振りがあります。自分のために世界が存在すると思っていた少女が、他人のために生きることを覚えたという、印象深いセリフです。いや〜。いいですね。このシナリオ。想君の中では一番いいんじゃないかな。悪が転じて聖になる物語でした。

成長力No. 1ヒロインです。

⚫︎環ルート おまけってレベルじゃねーぞ

家出少女。長門有希っぽい。声優が沢城みゆきさん。鈍臭いらしく、セリフが0.5倍速。何言っても空回りなので空気になりたい、そんなキャラです。

え〜。それ以上語ることがありません。ひたすらいなくなって探していた記憶しかない。シナリオのテーマもよくわかりません。一応、自分をもっとだせ、みんなのためじゃなくて自分のために行動しろ、というのがテーマだったと思います。響と逆です。ただ、それがうまく表現されているとは思えませんでした。一応、トビーの悲しき過去が判明するシナリオではあります。主人公よりもマグロー君とくっつくのが一番幸せそう。

セリフの遅さNo. 1ヒロインです。

⚫︎那由多ルート 深淵の闇

芸術的感性を爆発させる人。親しみやすく、話しやすく、友達いっぱい、いつもニコニコ、明るく笑いかけてくる、そんなキャラです。かおるとか巴とかそんな感じ。からの〜、とんでもない闇を見せつけてくるキャラでもあります。かおるや巴とは全く違う。

那由多は母子家庭で、初めから父親がいない環境で育っています。母親はそのうちにとある男性と結婚(母親は初婚、男は再婚)するんですが、この男が大昔に片不倫してできた子供が那由多であるというオチでした。男の方は妻が亡くなってからすぐに那由多の母親と再婚しています。いや〜、凄まじいクズっぷりです。男の方の連れ子が沙子なので、この二人は血の繋がった、異母姉妹です。当然、そんな事実は明言されていないのですが、薄々その事実を察しだしてから沙子は人格が崩壊し、那由多は父親に対して憎しみを募らせていったというお話になっています。

那由多は人が死ぬ記事の切り抜きを集めていたり、その手の本を集めたりして、ストレスを紛らわせていたようです。特定の臓器が悪い人間に特定のビタミン剤を多量に飲ませるとか、そういう妄想してるのは楽しいとまで言ってるので、年季が入っています。

その父親はとある事故で死ぬわけですが、ここで主人公は疑念を抱きます。妄想とか言ってたけど、あれ本当だったんじゃないかと。その件を那由多に問い詰めると、本当だったら私のこと嫌いになる? と返ってきます。こう言ってる時点で、おそらくやってるんじゃないか。

主人公はそのことを考え続けます。正義とは何なのかと。考え続けた結果、最終的には客観的に正しいとかはどうでもよくて、自分がどう思うかだけが重要だという結論に達します。まあね。独我論というか、世界には自分の主観しかないというのは、正しいですね。その観点からいくと、那由多が「悪いこと」をやったかどうかはどうでもいいと。那由多が好きだという事実だけが重要だということで、那由多にそれを伝え、物語は丸く? 収まりました。最後のこの二人のセリフもそんな感じです。俺がいいと思えばいいと。

「例えば、ショーゴがこの先、おっさんになって、めちゃくちゃ冴えなくなっちゃって、時々浴びるほどヤケ酒飲んだとしても、その愚痴も♪」
「例えば、お腹がデブっちゃったりして、夜中の通販番組見てこっそりダイエットマシン買って、こそこそコンプレックスと戦ってもぜんぜん成果が出なくて」
「相変わらず、ぽこっと可愛く出てるとしても、その脂肪も♪」
「おい、人の将来を勝手に堕落させるなよ」
「ぜ〜っんぶ、大好き♪」
「おっと、ケータイ」
「せっかくのステキなシーンを邪魔するその野暮なケータイの音も、ショーゴの何もかもすべてを」
「今のセリフのどこが、ステキなんだよ?」
「愛してる」

主観が重要、自分の気持ちが重要、というのは、想君全体的に漂っているテーマですが、それが一番うまく表現されたシナリオだと思います。カナタなんかはマジでただのワガママだからな〜。

個人的に大好きなキャラNo. 1です。お前の主観かよ。

⚫︎沙子ルート 美しい記憶

クールな美人。マシーンのような人。謎に体を鍛えてる人。レスバ厨。

この人もな〜。環ほどでないにせよ、おまけキャラです。しかもショーゴ君が小学生の時に大好きだった、幼稚園の時にラブラブだったカナタを忘れ去るほどお熱だったという、重要そうなポジションを張っている割には、おまけキャラです。その事実は、主人公がその時の女の子を那由多だったと勘違いするミスリードのために使われています。そう。このキャラの本質は、全てが那由多に対するミスリードにあると言っても過言ではない。昔の女の子を那由多だったと勘違いするのは、そもそもこの二人が姉妹だからだし。

父親が階段から転落して事故死した時に、差し伸べた手を振り払ったかのような描写があります。そこから主人公は、手を振り払ったのが意図的だったのか、無意識だったのか。それとも見間違いなのか。真実とは何なのか、という問いに直面しました。

ただ、こんなことはいくら考えても答えは出ません。言語の限界に突き当たるという、いくらか哲学的な面も見せてくるシナリオです。

人の真意を言葉ですべて語れるなんて幻想だ。言葉なんてただの道具

想い出にかわる君

沙子にも、自分の意図がどうだったかはわからないということです。言語化することもできないと。考えても仕方ないことは、結局自分が思うことが真実だ、ということです。那由多ルートと同じような結論。主人公は沙子に君は無罪だと伝えて、物語は終わりました。

上段蹴りNo. 1のキャラです。無理矢理か。

⚫︎カナタルート 浅すぎる真実

主人公にとっては、急にいなくなった昔の女。物語の序盤で急に現れますが、全てが気まぐれ女なので、いなくなった理由もはぐらかし続けます。

作中でテンチョーと付き合っていたのですが、途中で事故を起こして、テンチョーは亡くなります。そこで弱っていたところで、ショーゴ君と距離が近くなっていく、というのがカナタルートのお話。音緒さんと二股なわけですが、カナタの方は特に気にしている様子がありません。倫理観はどうなってるのか、と言いたいが、それだけショーゴ君が好きなのかもしれない、と思わされる部分もあります。まあテンチョーとつきあってたんだけどね。ただ、その事故もデート中に主人公のことがチラついたからではないか、と思わせるようなセリフもありました。

そしてこのゲームの最大の疑問。昔、急にいなくなって別れた驚愕の理由が、カナタルートでついに開示されます! なんだってー!

理由は、騒がしいおばあちゃん(祖母)が死んだ時にほっとしたことで、自分がショーゴを利用しているかもしれないと思い、怖くなったから、だという理由でした。

は? どゆこと? 

私なりに解釈すると、自分が思ったよりも悪人だったと気づいて、恋人を利用しているかもしれない可能性に自覚的になったんだと思いますが、この話聞いて納得できるやつおるか? ショーゴ君以外誰も納得してないが。浅すぎない?

いやね、カナタがすごく善良な人間だったらわかるんですよ。しかしお世辞にもそこまで善良ではない、何ならめんどくさい人物です。気まぐれに、暇つぶしのように人に話しかけては気まぐれにさっていく。昔からそんな感じ。お前そんなに善人か? 他人を利用しまくってるようにしか見えないのだが? なぜその時だけ怖くなったのか? 全くわかりません。

このような浅すぎる真実は置いておくとしても、肝心要の会話が、人の話を全く聞かない女なので、愉快になれる部分が非常に少ないです。噛み合わない会話を披露して、不機嫌になって帰ることが繰り返されます。どこで楽しくなればいーのよ。

音緒さんを振ってから、最後だけちょっとしおらしくなり、実は幼稚園の時から一緒だったんだよ! 早く気づけよバーカ! みたいな感じで、イチャついて終わりました。

このゲームの真ヒロインは音緒さんなんでね。カナタルートは最後までこのゲームに付き合ってくれた人への、ご褒美みたいなところがありました。

人の話を聞かない度No. 1です。

⚫︎まとめのまとめ

大人になってプレイしてみると、昔深いな〜と思っていた部分が、そうでもないことに気づくシナリオでした。テンチョーとかさ。逆に響とか那由多とか昔よりも遥かに評価が上がったルートもあります。あと会話が電波すぎて苦痛なところが多かったかな。多分昔は読み飛ばしてたんじゃないだろうか。想君はいいところも悪いところもたくさんある作品でしたね。いいところに目を向けるとなかなかいいじゃない、となりますが、悪いところに目を向けると、世間の評価のようになるのでしょう。コアレビューとしては音緒ルートが普通、カナタルートが微妙ということで、トータル微妙な作品となりましたが、響ルートと那由多ルートは他の作品群と比べても、かなり上位に来るシナリオですね。まあ他がおまけすぎたので、全体の評価はやはり微妙なんですが。

最後にベスト○○をいくつか挙げて終わりにしたいと思います。

●ベストシナリオ 響
●ベストキャラ 那由多
●ベストBGM kanata

うまくバラけました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?