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メルペイカンファレンスに参加して感じた、他のPay系とはまったく違うメルペイの3つの強み

メルペイカンファレンスに参加してきました!
僕が所属してるコスメECアプリ「NOIN」でも今月にメルペイ決済を導入しています。

もともと以下の理由でコスメECとメルペイの親和性の高さは感じていました。
・20代女性(NOINターゲットユーザー)のメルカリ利用率が高い
・メルカリの女性における流通額で化粧品カテゴリがトップ

ただメルペイはコスメECとの親和性を超えて、他のPay系にはない独自の強みがあるとカンファレンスで感じました。簡単にまとめていきます。

①財布が違う

これは以前からも強みとしてあがっていた要素とは思いますが、メルカリ経済圏を持つメルペイならではの強みです。
他のPay系の元となるお金は、いっても現金支払いやクレジットカードと財布は同じで、自分で稼いだ現金収入が原資になります。
メルペイはそれに加えて、ルカリで売買した「売掛金」も原資になるため、他の決済手段とは明らかに”財布が違う”のです。
今まではそれがメルカリ内でしか利用できませんでしたが、メルペイの普及により、中古を売って新品を買う、がよりシームレスにできるようになりました。ECにとっても、他と違う財布からの購入が増えるため幅が広がると言えます。

②新しい”与信”をもつ

与信とは個人の信用で、個人でいうと主にクレジットカードや後払いの限度額に影響する指標です。
この与信が本来は銀行などの支払状況や勤続年数などなどから算出されていましたが、学生や主婦などはこの与信がつきづらく、クレジットカードの作成が難しかったりしました。
メルペイではその与信情報を「メルカリ内の行動」でとれるため、勤務実態がない主婦の方などでも、メルカリ内で適切に売買していたり期限をしっかり守っていれば信用を高めることができます。
その結果、本来使えなかった「後払い」機能をメルペイでは使える、という特別な状況ができます。そしてその後払いは99%がしっかり支払われているそうです。これも新しい原資が増える話なので、他のPay系にはない大きな強みです。
余談ですがカンファレンスでもこの後払いに関わる信用の話はいっぱいあったので、メルペイとしても一番の強みと認識してそうです。

③一次流通と二次流通がつながる

今回のカンファレンスで新しく感じた、メルペイがECに本格導入されたときに起こる現象がこれです。

これまでもメルカリの登場で以下の流れが簡単になりました。
ネットショップで新品の服を買う→あまり気に入らなかったらメルカリで売る

加えてメルペイが登場したことでループしていくことになります。まさにメルペイループです。
ネットショップで新品の服を買う→あまり気に入らなかったらメルカリで売る→売ったお金でまた新しく新品の服をメルペイで買う

そしてこの「一次流通と二次流通をつなげる」という発表は、このサイクルをさらに加速させるものです。
内容は「ネットショップでメルペイで買ったときに購入した商品情報がメルカリ側にも保存される」というものです。

それにより、ネットショップで新品の服を”メルペイ”で買うと、その購入情報に合わせて商品情報がメルカリ側に保存され、売りたいと思ったときには、その商品情報や価格情報と合わせて販売することができるようになり、出品が半端なく楽になります。なんだかんだでメルカリに出品は面倒な部分もあり、そのハードルを超えられていないお客さんもいると思いますが、写真や価格、商品情報をいれないで出品ができるようになればメルカリ出品ユーザーも増えることになりそうです。メルペイループがさらに加速していくことになります。

このシステムは2020年初頭にリリースとのことでしたが、子供服のANAPやSHOPLISTなどが参加を表明しています。子供服などではリユースの観点から相性がとても良いです。

ただし課題もあります。そもそもブランド側では二次流通を良しとしてない部分があります。新品の購入機会が間接的に減る話でもあるので、メルカリとの商品情報の連動、提供は一定のハードルはありそうです。

いずれにせよ満を持して登場したメルペイは、そのしたたかな戦略含めてどんどん普及していきそうです。もしかしたら中国のように日本でも「メルカリを使っていないとネット決済できないよ!」なんていう日がくるかもです

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