見出し画像

もう悪意は嫌だけど

 悪意は、僕の中にも住んでるんだよね。

 先日、自分を含めた世の中の悪意とか、なんなら悪意じゃない意見含め、もうなんにも聞きたくない!!という、活字叫びみたいな記事をあげました。

 この記事の中で僕が結構大事だなと思っていたポイントは、「僕自身の中に悪意があるから、悪意を引き付けているのだ」というところです。頭では「そんなことない!俺は悪意なんて持ってない!」と言いたいけれど、胸に手を当てて「ほんとかな?」と聞いたら「……時々あります」と言ってくれました。正直に言えて偉いね。でも許すことはできない。

 で、今日なんですけど。

 OW2のクイックマッチをのんびりやっていましたら、マッチの途中(コントロールの1マップ目敗北後)、味方のタンク、D.vaなんですけど、チームチャットで「フィードバックください!」と投げて来たんです。アドバイスが欲しい、ってことなのかな、と。

 これはかなり珍しい状況なんです。マッチ中、わざわざキーボードでタイピングしてきたわけですから。ちなみに後でわかりましたが、この方はPS勢でした。
 そこから察するに……初心者さんかな、と。
 せっかく送ってくれたし無視するのもあれなので、「悪くないですよ!敵(モイラ)の黒い玉と金の玉を吸ってください!」とチャットしました(今気づいたがとんでもない下ネタだと勘違いされた可能性はあるね(笑))。マッチ中なので他の味方に迷惑かけないようずばばと送りました。

 ……ところが……この方からレスポンスがない。もちろんマッチ中なので返信できないとは思うのですが、黒い玉を見逃しているところを見ると、どうやら僕のチャットに気付いていない。「了解」のようなアクションもない。
 まぁ、マッチ中だからな~、と思い、その後同じメッセージを何度か送ったのですが……やはりリアクションがない。黒玉を見逃している。
 で、結局そのままマッチは終了、負けてしまいました。

 ここで……僕は「聞かれたから答えたのに!」と思い、「フィードバックを希望したなら読んでください!><」と、チャットしてしまったんですね。

 文字を打っている最中は「トゲがないように顔文字で『><』とも入れておこう」と冷静なつもりだったのですが……6秒も経った後には「……いや、チャット自体いらんかったか」と。そう思った直後、D.vaさんからのチャット、「ごめんね」。

 いらんかった!うわぁ、うわあ!やってしまったぁ……!
 お相手だって、わざと無視してたんじゃなかろうに。初心者だったらマッチ中にチャットなんて読めないんじゃないか、っていうのも、一瞬頭によぎったよね!?読めたとしても僕のチャットの意味がわからなかった可能性だってあるよね!?意味がわかっても、どうしたらいいかわからなかったのかも、しれないじゃん!
 なのに、ああ、どうして……。どうして俺は……。

 僕は大慌てで、PSのチャットからお詫びのメッセージを送りました。幸いにも気にしておられないご様子(文面的に本心であるように感じた)で、お詫びも含め1戦一緒に遊ばせていただきました。
 ……負けたけど……。いいとこ無しです。
 またご一緒したい、と言っていただけたのは、少し僕の心を軽くしてくれました。

 最初に描きました通り、最近の僕は悪意にすっかり滅入っていました。
 もし、今日のお相手が心の広い人じゃなかったら、僕からのメッセージにダメージを受け、気を滅入らせてしまったかもしれない。いや、気が滅入ったけど、許してくれた(と言ってくれた)だけかも……。謝ったからって、言った言葉は取り消せません。

 人の悪意にうんざりすることもあります。でも、よく言われることですが、他人は自分の鏡です。
 悪意はもういやだと言うけれど、それでも自分の心は、いつでもコントロールできるように。いやだいやだと騒ぐ前に、自分はどうなんだ、と常に問いかけていかないといけないと、強く感じた出来事でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということで
今日はここまで。

自戒を込めて書いた、というのが大きいですが……
その後一戦ご一緒していただいたことが原動力となり、
文章に起こさせていただきました。
何年か後、この記事を読み返した時、
どうか自分が、在って欲しい人間でありますよう。

寝ます。
また今夜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?