見出し画像

世はまさに、キュレーション戦国時代。| 「言葉の企画2019」第5回

阿部広太郎さん主催「言葉の企画2019」。
第5回の課題は、
“Naveまとめで、あなたなりのやり方で映画についてまとめること”。

今回、一番苦戦しました。

課題に取り組んで、講義を受けて。
感じたことを書いていきたいと思います。

————————————————————————————

キュレーションに、奇策は必要?


課題をもらって、はじめに抱いた感想がコレでした。

ふだんからキュレーションサイトはよく利用します。

新しい音楽を見つけたいときや、
何か面白い映画を観たいとき。

情報であふれかえった現代で、
キュレーションサイトはとても重要な存在。
自分が得たい情報になるべく速くたどり着くために、
よく見るサイトはブックマークでストックしています。

そんな風に過ごしていたからこそ、
課題に手をつけはじめても今ひとつ作戦が見えてこない。
というか、作戦を立てる必要性がわからない。

そもそも、情報を得にくる不特定多数のユーザーにとって、
自分の感想なんてどれくらいの価値があるんだろう?

回りくどい説明なんて抜きにして、
誰も知らないような隠れた名作を
大量に引っ張ってきた方が価値があるんじゃないか?

そんな風に考えてしまいました。

結局、うまく考えがまとまらないまま
自分の好きなものをまとめましたが、普通すぎる。
悪あがきとして、あえてなるべくコアな方向に振ってみたけど
そんなの好きな人しか見ない。


でも、講義を受けて
少しだけ今回の課題の本質が見えてきました。

――――――――――――――――――――――――――――

新しいきっかけを、つかむために。

講義の中で、阿部さんがNaverまとめの
コンテストに参加した話を聞かせていただきました。

審査側の人たちは
Naverまとめの使い方、キュレーション本来の
可能性を模索しようとしている。

王道を追求するか。
裏道を発見するか。

目にとめてもらうためには、
どちらかのアプローチが必要だと。

…そうか。
これは、新しいキュレーションのかたちを探る課題だったのか。


その話を聞いて、
最初に思いついた事例がありました。

松浦弥太郎さんが監修する
ユニクロの『Life Wear Story 100』。

https://www.uniqlo.com/lifewearstory100/archive/

これは、ふだんCMや広告でスポットの当たらない
ユニクロの“普通の服”にフォーカスし、
100のストーリーの中で紹介していくコンテンツ。

ユニクロの思いとは?基本とは?
なぜ、LifeWearと呼ばれているのか?

そんなストーリーが、
情緒あふれる物語の中で語られていきます。

ストーリーの中に、商品へ込めた思いと、
それを取り巻く人々の生活を込めていく。

考えてみればこれって、
めちゃくちゃいい”キュレーション”だなあ、と。

普通におすすめされるより、
誰かの暮らしの物語の中に
そっと存在する普通の服たち。
それがどんなに魅力的に映ることか。


こういうことだったんじゃないか…。

僕の中には、
「情報にたどり着く過程を楽しむ」。
そもそも、そんな発想がありませんでした。

――――――――――――――――――――――――――――

世はまさに、キュレーション戦国時代。


現代は、情報があふれかえっている。
だからこそ、キュレーションの価値は
これからどんどん高まっていくと思う。

これまでは、情報へたどり着くスピードばかり重視していたけれど、
ふと見渡してみると、世の中にはいろんなかたちのキュレーションがある。

そのかたちは、どんどん多様化していくだろう。

ストーリーの中で映画を紹介する。
コンテンツのタイトルだけで物語書いて、情報に惹きをつくる。
そもそも、キュレーション自体をキュレーションする。


情報が多すぎるからこそ、
そこに至る過程こそが重視される時代が来るのかもしれない。

今回課題を読み解けなくて、
そこまで挑戦できなかったのが悔しい…。

けど、こう考えてみると
「つくり方から、つくる」を楽しめる気がします。


「言葉の企画」は、次回がいよいよラスト。

これまで学んだことを、すべて詰め込みたい。

自分がどれだけ前に進めたのか、試してみたい。

あと、終わってしまうのが、やっぱり少し寂しいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?