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君を好きでよかった【星野源ANN】

いきなり始まるPCトーク、リアタイしたかった…!!!

今週の星野源ANNはオープニングトークがPCネタでした。
源さんがゲーム用PCのグラボをGTXからRTX4070Tiに変え、補助電源(750の80PLUSのPLATINUM)のケーブルも変えたという内容でした。
ちょっとタイムフリーした瞬間に震えましたよ。
嬉しすぎて!!!

以前から源さんがMacとwindows両刀使いというのは知ってました。
かつ、windowsマシンはゲーム用だという話も。
ただそれが結構前とはいえ、3Dもヌルヌル動く盛り盛りハイエンド機だとは知りませんでしたw
たぶんmouseみたいなカスタムショップの子なんでしょうか。
グラボのサイズで引っかかるのならミニタワーとかなのかしら。
ちゃんとリスナーの静電気対応を気にするあたり、源さんは結構ガチなPC好きなのだと思います。

そんな話から、リスナーの「初めてのPC」を教えてという流れになりました。
まあきっとMacの流れか、あとは以前にも語られてたMSXとかかなあと思いながら、ふと自分の記憶をたどりました。

実は私、アラフィフにしてPCデビューは小学4年生でした。
周りにはまだPCなんてどこを見渡しても見つからない、そんな田舎住まいでした。
そんな私に突然、父がPCを持ってきたのです。
その名も…


PC-6001。
NECの「パピコン」と呼ばれる入門機です。


PC-8001の廉価版の位置づけですが、なんとPC-8001にはない3和音をプログラミング制御できる機能や、当時は珍しかったカラーのハイレゾグラフィック、ひらがな表示もできるスグレモノでした。
我が家にあったのはカセットテープの記録媒体、これがあればゲームもできます。

PC-6001を入手! 起動しないジャンクを修理!

ビジュアルはまさにこれです


ただ、後から聞いた話なのですが。
父はどうやら誰かからPC-6001を譲ってもらったらしく、我が家に来たのは中古品だったのです。
なのでリアルタイム世代から見れば私のやっていることは時代遅れ。
どう頑張っても「PC-6001の話で盛り上がること」はありませんでした。
だから私の友達は漫画「こんにちはマイコン」と専門誌「マイコンBASIC」だけでした。
ひとり遊びでグラフィックを描いたり音を組み立てても、誰もそんな話題を共有することはありませんでした。
それでも私はPC-6001と向き合う時間が本当に楽しくて、勉強そっちのけで日々遊び倒してました。

私がPC-6001の話をすると、大抵の人は困惑します。
ああ、たぶんこれは「普通」じゃないんだ。
それを感じて以来、この話をすることはありませんでした。

ああ、もし星野源ANNをリアタイしていたら源さんに「私の愛機はPC-6001だ」と言えたのに。
とはいえたぶん源さんも、ディレクターの野上くんも、作家の寺ちゃんも、誰もがPC-6001の存在なんて知らないだろうな。
(1981年発売のPCですから、スタッフさんの世代的にほぼ全員が知らないと思います)
そう思いながら、つらつらとラジオを聴いていたら。


どこかの誰かが、採用されたんです。
PC-6001が初めてのPCだったと。


最初は、ただただ驚きました。
52歳の方でしたが、お父様が兄妹のために買ってくれたのだとか。
カセットテープの話も書かれていて、源さんも共感されていました。
さすがに源さんはカセットテープでPCを動かしてはいませんでしたがw

これが、もう嬉しくて。
PC-6001の話題が深夜ラジオで流れたことはもちろんですが。

私が何度も挑戦しては打ち砕かれていた「PC-6001を知る人」が、この世に存在したんです。
今までずっと独りきりでした。
辛うじて残るGoogle検索の記事を読んでは、ああ懐かしいと呟くだけでした。

もうきっと一生共有なんてされないと諦めていた「好き」な話。
それが、真夜中の電波で共有されてたんです。


ありがとう、源さん。
ありがとう、星野源ANNのスタッフさんたち。
ありがとう、PC-6001を選んでくれて。

私の「好き」が、救われた気がします。
あのグリーンの画面。
ビープ音。
ブラウンとオレンジが映えるキーボード。
簡単なBASICで動くドットの世界。
和音を奏でる音源。
カセットテープの読み込み音。
どれもこれも、私の大切な思い出です。

PC-6001を知っている人はまだいました。
それだけで、私の「好き」に心強さが加わりました。
どこの誰かは知らなくても、共有できる同志がいるのだと知るだけでどれだけ励まされることか。

私は昔も今も、PC-6001が大好きです。
これからは誰が共有しなくても語ります。


けど。



誰かが共有してくれたら、やっぱり嬉しいですw

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