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愛しき彷徨人たち3【誰ソ彼ホテルRe:newal】※ネタバレあり

【誰ソ彼ホテル】の話、最後です。
とりあえずあれこれ好きを書き殴りたい、という思いからあれこれ書いてみます。
全力でネタバレしていきますので、未プレイの方や攻略中の方はそっと引き返してくださいませ。
そして、クリア後にぜひここでお会いしましょう!









※※※ ここからネタバレ ※※※










◎ルリ


ホテルの料理人、そして可愛い担当。
「マジョリティ(多数者)」というだけあって、とにかく常識人。
かと思いきやその成育歴はなかなかハードモードで、今ならたぶん確実に児相案件。
この背景だけは「マイノリティ(少数者)」であって欲しい、と願う。

いつも怒っているが、それは自分を守るための「バリア」なのだろう。
相手との距離を取って、傷つかないようにする。
いっそ愚直とも言える生真面目さも、彼女にとって武器なのかも知れない。

だからこそ。
阿鳥さんや音子さんという「大切な仲間」を絶対に諦めないし、絶対に信じてる。
なんかもうねえ…可愛い。どこまでも可愛い。これはもう可愛いの極み。

今回Re:newalで追加されたシナリオで、また少しルリさんが深まったと思う。
寄り添い方が謙虚。
積極的に行きたい、けど行けない。
その思いはきっと二人とも似ていたのだろう。
環境は違えど、少女たちの懸命さがもう号泣モノだった。

長々と書いたが、まあ要するに「五体投地するレベルで可愛い」。



◎大外聖生


物腰柔らか、知的で品のある立ち居振る舞い。
探偵かと思ったら医学生で殺人鬼という、とんでもなく強烈なラスボス。
ちゃらっとモブっぽく出てきて、これ。
予想外が過ぎて好き。

いや、好きというのも違うか。
やっていることは到底擁護できないし、その思考回路も相当にぶっ壊れている。

ただ、同情はできるのだ。
あの背景はなかなかにエグい。
ある意味、ルリさんのところよりもエグいかも知れない。
傍から見ればきらびやかなバックボーンすぎて、一見しても「絶対の幸福」を約束されている人物にしか見えない。

絶対的な地位、完璧な人生設計、そして周囲からの羨望。
これを全て抱えながら一体誰が「精神的ネグレクト」を疑うだろうか。

唯一、彼が彼自身のために動いたのは「地獄」への入り口だったように思う。
それまでは自身のために動いた、というよりも「身代わりを見つける」行動だったような気がするのだ。
自らがなり得なかった誰かに手をかけることは、何者にもなれなかった自分を赦す作業なのか。

あまりにも、その生き様は憐れだ。

だからこそ、アナザーエンドの二人が嬉しかった。
もちろん全然褒められた話ではないし、むしろその後確実に地獄行きだろうけど。

ただ、その全てをサラッと受け入れた音子さんの存在は。


大外さんにとって、唯一無二のバディだった。


男女とか、そういうのはどうでもいい。
分かり合える存在、そして認め合える存在。
家庭や学校では出会えないその存在が、どれだけの希望になったことか。

そういう意味で、大外という存在は誰かの希望になり得る、と思いたい。
絶望を抱えている誰かにとって、このアナザーエンドが希望になることを願う。


◎終わりに


課金シナリオ含めてたぶん全編プレイしました。
そして…気になりますよねえ、あのラスト。
リニューアル前には無かった、あの人物。

これは次回作を期待して良いのでしょうか。
いやもう期待しかないんですけどね。
音子さん達の話ももちろん聞きたいけので追加シナリオも絶賛募集中ですが。

新作もぜひぜひお待ちしております!

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