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ひまわり

今朝、NHKニュースを見ていたら「父の日」の話題が出て、父の日には黄色い花が、ということで花屋さんがひまわりを売り出しているなどという中で、母の日にカーネーションを買う人は父の日の10倍であるとサラッと言っていた訳である。

もちろん、父の日にはひまわりよりもお酒を買ったり、セーターなどの着衣を贈る事例もあるだろうから単純に比較できないが、母親に対する気遣いに比べて父親は無視されているというのが今の日本であるということであろう。

父親は家族を養う賃労働を「当然のもの」とされている。これは母親が女性がケア労働をするのが当然と思うな!家事育児を行うのを当然と思うな!と叫んでいるのとは対照的である。

父親はその上で女性からケア労働や家事育児を押し付けられているが、家族を養う賃労働を辞めてもいいよとは言われることは決してない。家族を養う賃労働くらいで大きな顔をするな、家事育児もケア労働も全部やれ!女性はどれだけ苦労していると思ってんだ!老人の介護も全部やれ!と叫ばれている訳である。

まあ、男性の自殺率が女性の2倍を超えているのも当然のことであろう。そんなに何もかも押し付けられても対応できないのである。けれども自殺がニュースになるのは「女性の自殺者数が増えた時」のみである。無論、女性の自殺者数は増加したといっても男性の自殺者数に届かない訳である。

他にも離婚後共同親権の問題がある。戦前の日本は男女同権ではなかったから子供の親権は父親の単独親権であった。だから、今で言うPTAは戦前は「父兄会」であった訳である。母親は公式には存在を認められていなかった。

日本が戦争に負けてGHQが日本に新しい憲法を押し付けたことで憲法24条により男女同権が実現された。

婚姻により子の親権は両親が持つことになり、「父兄会」もPTAと、改められた。けれども、離婚事務においては離婚後単独親権が残った訳である。それでも戦前から戦後すぐに教育を受けた世代はイエ意識が濃厚で、イエを重要視した訳である。

けれども、戦後に隆盛したフェミニズム運動では、彼女たちはイエ制度、家父長制を親の仇のように罵倒して打倒したわけである。もともとGHQによって打ち壊されていたイエ制度であるから制度としてはなくなっていたのではあるが。その結果、長男に意味がなくなり、次男や三男が大きな顔をして遺産を要求することになり、遺産争いが激化することになったし、親の介護は長男家族による無償の奉仕ということになった。長男嫁が無償奉仕はあんまりだと訴え出て幾許かの損害賠償を認められたこともあったようである。けれども多くの事例では長男はもう遺産は裁判所に訴え出ても「遺産は子供達で均等分割して相続しましょう」と言われて他の兄弟と同じくらいしかもらえないのに「長男」として「イエ」の管理者として実務を押し付けられ、老親の介護を一手に任されたわけである。

そりゃ、何の義務もなく、盆暮れには長男の家でご馳走になって文句だけ言っていれば老親が死ねば遺産要求できる次男三男坊の方が気楽で得だという事実が結婚したい女性から「長男の嫁」を禁忌としたわけである。同じように「農家の嫁」のような泥臭い作業を押し付けられるのも敬遠された。

女性にしても爺さん婆さんのシモの世話をするよりも高級タワーマンションに住んで毎日高級ワインを飲んで謎のパーティーをする生活!の方が望ましいのは当然である。爺さんたちもそういう女性の歓心を買おうとすけべゴコロを丸出しにして煽ったわけだ。その結果が援助交際やパパ活ということに繋がり、つまりは売春である。金持ちのジジイが金で若い女性を買うという堕落した状況になったのは平成のジジイどもが悪いわけである。

正義のフェミニスト弁護士さんたちが「売春は買う方の男を取り締まれ!」とか叫んでいるが、そういう金持ちのスケベジジイはうまく逃げおおせて、なけなしのお金を握りしめて女性を買おうとする貧乏な若い男ばかりが捕まる結果になるだろうと思う。いや、そういうことがなくても最近は梅毒が流行しているようだから、不用意に買春した男たちは知らぬ間に梅毒に感染してその報いを受けることになっているのだろうと思う。これは売る方も同じである。(これは梅毒の感染者の年齢が女性は20代などの若年者に偏っているが男性は広い年代に分散していることから推測される)

何十年か前の飛田の近くにはそういう女性たちのための性病クリニックがあったわけである。平成の初め頃にはもう年代物の、時々その前を通ってもいつ営業しているかもわからないクリニックが商店街にひっそりと鎮座していた。阿倍野が再開発された後はそういうクリニックは消えて綺麗な通りになってしまったが、たぶん、そういうクリニックはもう一目ではそうとはわからない綺麗なクリニックになってまだその近辺にはあるのだろうと思う。プロの女性たちは人知れずそういうクリニックに通って性病を予防することで安全に仕事をしているということであろう。

性病予防の知識がない素人女性たちの売春は勿論高リスクである。江戸時代、そういう女性の働く私娼窟は「鉄砲」と言われたそうである。つまり、鉄砲で撃たれるように買春者が性病に感染して命を落とすリスクが高いということである。(売春者も当然感染リスクは高いわけである)

多分、性感染症が蔓延してもフェミさんは「天罰が降って性感染症に感染して悪い男と可哀想な売春女性」という主張をするような気がする。例えばモラハラ夫とかDV夫という言葉は一般的だがモラハラ妻とかDV妻という言葉はないわけである。離婚するのはDVのせい!という時は男が悪いという主張が暗黙の了解になっている。たとえ妻が夫に暴力を振い続けていても「DVだから」というと夫が悪いということになる。夫はたとえ殺されても妻の暴力を受け止めるべきだし、妻が浮気していても夫のDVというと夫が悪いということになるのが日本である。(夫が浮気するのは論外である)

こういう日本では男が結婚するのはもう危険である。3割弱の人が人生を通じて結婚を選ばないというのも理性的な判断である。いや、自民党議員が離婚後共同親権を推進するのは憲法24条の意義を実現するためには重要なことなのだけれど、女性はそういう男の依怙贔屓は許さないというだろうと思う。女性は一方的に女性が有利な方が好きだし、平成年代を通じて(現在でも)そういう甘い言葉で女性をコントロールしているということであろう。

そうなると、金持ちのエロジジイの虎の威を借る狐よろしく、多くのイキった女性は普通の男性を踏みつけにしようとするということである。高々年収600万しかない貧乏人め、お前らは人権な奴隷だ!私を女王様とお呼び!と叫び出すわけである。そうして足蹴にしてこき使って男たちは逃げ出すことになる。そうして女たちはホストに狂って何百万も注ぎ込みその借金を返すために売春婦に身を持ち崩すということなのかもしれない。

愚かなること限りなしである。

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