子供の権利は親権親様の支配下にあるのが日本の制度である

フェミさんとかシンママさんの集団は「つまりは母親、親権親様の意見が子供の意見である!」と叫ぶわけである。家庭を密室として子供を表に出さず、親権親様である母親が子供の意見の代弁者として好き勝手なことを語り、特に別居親である父親とは会いたくないのだ!と言うわけである。子供には別居親の悪口のみを吹き込めばそりゃそれを信じた子供は別居親を嫌うはず。そうして母子一体になって別居親を疎外するのが片親疎外であろう。

そういう家庭では、例えば養育費の支払いを要求して養育費が払い込まれたとしても子供には「お前の別居親は養育費など一銭も払わない鬼のようなやつだよ」と言うわけである。そうなるとそれを信じた子供も別居親を嫌うようになるわけである。

中には親権親様の言動の不一致に気付いた子供の方が親権親様から離れるケースもあると聞く。

こういうことができるのも、日本は離婚後単独親権であるから、別居親を排除して親権親様が子供を完全に支配できるという日本の制度があるからだということであろう。

しばしば「片親疎外」という病名が取り沙汰されるが、これは子供の異常というより親の異常、子供を独占したいという親の権利の過剰なのではないか。親権親が子供に会い続け、独占し続けたいという感情が子供の適切な意見表明権を阻害しちゃっているわけである。だってそういうタイプの親権親様は「子供は自分の分身であり自分の望む意見を表出するのが当然である」と考えているみたいでしょう。そして別居親が子供に会いたいというと「越権行為!」と叫ぶわけである。

まあ、こども家庭庁のアドボカシーの制度も潰されちゃったみたいだし、子供の権利より親の権利、特に母親の権利だけを尊重したいというのがフェミさんやシンママさんの主張なので、その違和感については以前から相当なものがあるのである。

日本では9割近くが離婚後の親権を母親がとるが、1割ほどは父親が親権をとる場合もある。この時も別居母の権利などは確立されていない。フェミさんやシンママさんもこういう別居母のことは無視しているのではないか。

つまりは疎外されているのは別居父だけではなくて別居母も同じである。子供も親権親に支配され、適切な情報を与えられず、ひたすら親に従属することを強いられているわけである。

こういう支配ー被支配の構造がもっとあからさまになるのは親子交流かもしれない。家庭裁判所は親子交流を推進しているが、そのため、別居父は月一回、2時間の親子交流を継続するためには同居の親権親様の機嫌を損ねる行為はできなくなるわけである。noteなどを見ていても親子交流を継続させるために言動を抑制していると思われる別居父のもどかしさを感じられるものは散見されるのである。

まあ、親権親様からみれば全権を握る親権親様に子供も別居親も支配するのが当然で、支配される者は服従するのが当然だという気分なのだろうと思うけれども。私はその気分を容認したくないので反抗し続けているのだろうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?