いや、母親単独親権で既に死人は出ているんっすけど。

まあ、なりふり構わぬというか。
ここのコメントでも書いたけれども、そんなにモラハラ夫、DV夫が嫌なのであれば法律婚を選択せずに事実婚にすればいいのである。生物学的父親から認知を求めなければもう父子の親子関係は法的なくなるはずなので、母親単独親権で誰からも文句を言われないであろう。もちろん生物学上の父親からは養育費は請求できないけれど、そこは母親がしっかりと稼いで育児も自分が思うようにやれば良いのである。

この本文に引用されたxの投稿で、共同親権に賛成したものなど見たことがないというのがあるけれど、近年は離婚でも月一回の面会交流が許される事例が3割あるわけである。かつては面会交流を求めても妻側が完全拒否するということで、もう守るものがなくなった男たちが騒いでいたわけであるが、その後は結構、月一回の面会交流を切られることを恐れて不平不満を内に閉じ込めてしまった父親が多かったのではないか。時々、母親側が色々理由をつけて面会交流を実施しないということで文句をネットにぶちまける親はいたかもしれないけれど。

子供の方がどう思っているかというのもさまざまな事情があると思う。共同親権の議論が出てくる前にも、子供が母親から父親はオニアクマであると吹き込まれていてなんて酷い親だと思っていたが、成人して何かの拍子に父親と会う機会があり、実はずっと自分のことを心配していたということがわかって、父親に愛されない自分という不幸な像から脱出できたというツイッターの投稿は見たことがあるし、母親から父親は一銭も養育費を支払わないから鬼だと聞かされていたが、実はずっと支払っていたのを母親が隠していたというものも見たことがある。

いや、こういう投稿にフェミさんやそのシンパたちはそれは嘘投稿だ。善はシングルマザーであって悪いのが父親なのである!と叫び、そういう投稿をした人を叩きまくって潰すことは普通にあるだろうということはまあフェミさんの信念を信じているわけである。

そういうレベルになると、父親に虐待された!と書いているフェミさん側の人はどうなんということにもなりかねないわけではあるが、フェミさんの結束はその一点では硬いので男たちの放つヘナヘナした攻撃はシャットアウトされることは間違いないであろう。

実際のところはフェミさんがいうように暴力的な父親は別にいないわけではない。「先生、私は体罰はしつけだと思っているんです」と言った人は実際にいたわけである。厚労省の調査でも警察庁の調査でも身体的虐待や性的虐待を行なった父親は存在するのである。

けれども、常に母親が善、父親が悪であるというステレオタイプで押し通すのもおかしいのである。某左派弁護士さんが「DV、特に心理的DVは証拠が残りにくいので証拠がなくても自動的に悪い男をDV犯ということに認定しましょう」というのは非常にまずいと思うわけである。なんとなれば、厚労省の統計では虐待の類型では心理的虐待が最も多く、その加害者は実母が多いわけである。けれども、警察庁の統計では心理的虐待などは一件あるかないかである。これは証拠がないから起訴されにくいということの反映である。DVは児童虐待であるという奇矯な主張が米国などでは広まっているということであるが、その伝で心理的虐待も証拠がなくても有罪にしよう、ということになると証拠なしに実母が虐待犯として検挙されまくることになりかねないのである。

それでも母親は善なのだ!という人には先日の母親が恋人のところに行って子供を2週間放りっぱなしにした事例を提示するしかない。いや、この小学生の子供は死ななかったではないかという人には何年か前の3歳と1歳の子を母親が放置したために餓死した事例もあるわけである。

そういうとフェミさんは「はあ?そんなの父親が助けに行かないんですか?悪いのは餓死する危険にあった子供を助けに行かなかった父親なんですよ。」としれっというわけである。けれども実際にはこの大阪市西区で起きた3歳と1歳の餓死事例では母親は住民票は他府県に残したままだったので、行政すらそういう母子が自分の管轄区域に存在していたことを感知できなかったのである。それを父親に感知して救出に向かうべきというならフェミさんはもう父親にテレパシーなどの超能力を持つスーパーマンを想定しているとしか思えないが、もちろんそれはSFの世界であって現実には存在し得ないわけである。

当然ながら離婚後共同親権で居所指定があれば勝手に転居したことがわかれば調査されるわけで、子供達が餓死する前に母子は発見され、連れ戻されていたかもしれない。けれども、母親単独親権では親権者の母親が不適切な選択をしても誰もそれをチェックせずに(できずに)最悪の死亡事例に至ってしまったわけである。離婚後単独親権では確かに既に死者は出てしまっている。

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