養子縁組の斡旋について

この話題はいくつかのnoteで取り上げられているが、海外の養親に養子として引き取られた子供たちをどうやって追跡するのだろうという点には実現可能性が見えてこない。

駒崎氏のnoteでは国がデータベースを作れという提言があったと思うけれど、たとえ日本でも海外に移住した子供の調査権はあるのだろうか。そりゃ養子になった子供が日本国籍を保持しているのなら日本大使館も自国民の保護という名目で調査できるかもしれないが、養子になった時点で国籍が切り替わるなら、「もう日本国民ではありません」ということで拒否されそうである。

実際、海外に引き取られる養子の待遇がどうなるのかはよくわからないけれども、国がデータベースを作ったとしてもただ、養子斡旋業者の責任逃れに使われるだけで実効性はない場合も多いのではないかという危惧がある。

本来は国際間の養子縁組では相手国の子供家庭担当部署にきちんと情報の引き継ぎをして子供の保護育成をしっかりとお願いするというシステムが構築されるべきなのだろう。けれども、そこがグレーなので日本は原則国内での養子縁組ということになっているのではないか。

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