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昨日の日記を書くときがいちばんの虚無

昨日は日曜日。
「ムービーモンスターズ」というシリーズのソフビ「メフィラス」を間違えてダブり買いしてしまい、すでに一個目は届いており、二個目のメフィラスを待つために午前中は家で待機。
すでに持っているもののために家で待機。
これほど虚しいことはない。
それにしても、ダブり買いについてボヤくと、すぐ「ヤフオクかメルカリで売れば」という人が出てくるが、

面倒くさいでしょ。
梱包とか。

売れても送料別で現時点では最高値1200円くらいじゃないかな。
まあ1200円でも売れるだけいいのかもしれないが。

その後は、M-1の敗者復活戦と本選を録画するHHDレコーダーの容量を開けるため、溜まっていた再放送の「マジンガーZ」を何本か観た。
「ゴーストマジンガー」というマジンガーZの幻影が出る回では、ラストに作戦失敗の責任を取ってあしゅら男爵が「死にたい」と言うのだが、驚いたことにそれをドクター・ヘルが励ますのだ。「死ぬくらいならマジンガーを倒す作戦を考えろ」的なことを言ってたと思う。
「人間には知恵がある、悪知恵がある」というようなことも言っていた。

アニメ「マジンガーZ」は、ついアニメの「デビルマン」と比較してしまうのだが、デーモンの組織では派遣される「妖獣」には人格があり、一人一党という感じでそれぞれが自分の能力に自信を持っている。ただし魔王ゼノンは絶対の存在だ(組織としては忍者軍団とその頭目に近い。「デビルマン」は「抜け忍」なのだ)。
魔王ゼノンが従わない部下をすぐ殺していたかどうかは忘れたが、あまり情のないヤツという印象だった。

「マジンガーZ」では、機械獣に基本的に人格がないためもあり、ドクター・ヘル側も人間関係がその分、密になる。その一方で、マジンガーZと機械獣との戦いは人格的なものとは基本的に切り離されおり、アニメとしての外観はデビルマン以上に「怪獣バトルもの」という印象だ。
しかもドクター・ヘルがまともに話ができる部下は現時点ではあしゅら男爵しかいないから、簡単に殺してしまうわけにはいかないのだろう。戦闘員もみんなロボットみたいなやつらだからね。

基本的に70年代の子供向けヒーロー作品の悪の親玉は、ほとんどすべてが「ヒトラー」がモデルであり、その組織は「ナチス」がモデルであると言って良い。永井豪・石川賢原作作品もその傾向が強いように思うが、あらためて見ると石森章太郎(石ノ森章太郎)原作の「仮面ライダー」(1号、2号)などと比較しても、モデルが「ナチス」一辺倒と言う感じでもないようだ。

「デビルマン」では不動明に憑依しているのがデーモン族のデビルマンであり、彼がデーモンと戦う理由は牧村美樹と出会ったからという理由が大きい。
「マジンガー」の兜甲児は不動明よりはもう少し単純で、おじいちゃんがたまたまマジンガーZをつくった、という巻き込まれ型のヒーローだったのだな、とあらためて思う。
そのような設定のため、兜甲児には「正義を守る」ことに対する自分の至らなさ、という葛藤はあるようだが、「守るべき人たちが実は同種族でさえない」という屈託を抱えた不動明よりは明朗なヒーローという感じがする。
だからこそ、後に「戦闘マシーンとして育てられた」剣鉄也や「他の星からやってきた」デューク・フリードが現れると影が薄くなってしまった(意図的に脇役として後退させた面があるにせよ)。

兜甲児と弓さやかとの関係性も、初期に限って言えば同時代的なホームドラマの主人公とヒロインの淡い関係に近い(その後はどうなったか知らないが、まさか男女として進展してはいないだろう)。
不動明の正体を知らず信頼している牧村美樹と、すべてを知って美樹を守ろうとする不動明、というやや複雑な関係はそこには見られない(別にそれが悪いと言っているのではない)。

しかし弓さやかが高校に行ってないというのは驚いた。そんな設定、忘れていた。単なる想像で書くが、話を学校よりも光子力研究所中心にしたいから、研究所側の動けるキャラとしての弓さやかが必要だったのだろう。
機械獣出現、アフロダイAが出動、アフロダイA奮戦するもやられる、そこにマジンガーが駆けつける、というパターンのためにも、弓さやかは光子力研究所にいた方が、話を展開しやすい。
兜甲児まで光子力研究所に常駐していることになると、まったく一般庶民との関係が切れてしまい、話が現実離れしてしまうから、この件、深く考えるとなかなかメンドクサイよね。

M-1は録画したがまだ観ていない。優勝コンビは知っている。「ネットの荒れ具合をひと通り観てから本編を観てもいいだろう」と思ってしまうのだ。

で、こんなとき、お笑い談義ができるような知り合いが一人もいない。
一人でチキンをかじって、白湯を飲んで寝る。

おしまい

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