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お笑い賞レース、観る気半減してる(松本問題とは関係なし)

まだ昨年のM-1、録画したのに観ていない。
昨年のお笑いコンテスト番組としては、キングオブコントしか観ていない。
いや、番組がつまんないとか「お笑いは競うものではない」と思っているわけでもない。
ただM-1グランプリについてずっと前から、
「過剰な緊張感でお笑いを観たくないな」
とは思っていた。

それにくわえて、「お笑いは賞レースで結果を残せないと売れない」という傾向が近年はあり、そういうのもガッカリする。少年ジャンプが、人気投票にシビアだったのに衝撃を受け息苦しくなった80年代初頭を思い出す。
(それ以前のジャンプ以外の少年誌では、人気投票の結果は少年マンガ雑誌では何となくあいまいなものだった。)

ニューヨークが、賞レースで結果残して、ある程度のポジションを獲得したら、それまでいろんなことやっていたのを(版画を彫ったり、NSC時代のことを同期にインタビューして映像にしたり)急にほとんど(ぜんぶではない)やめてしまったり、
ノブコブ・吉村が(もちろんお笑いとして)「自分は賞レースで結果残してない」とかぼやいたりすると、なんだかがっかりする。

「なんかこの人、いつの間にか売れたなー」とか、
「意外によく観るな、このコンビ」
みたいのもお笑いの醍醐味だと思うのだが、まあテレビの景気は一向に良くなるように見えないし、「賞レースで勝った」という看板を掲げている人を起用すれば安全パイなのは当たり前か……。
漫才師は平場でもなんとかしてくれる(ピン芸人よりリスクが少ない)気もするし。

ぜんぜん関係ないが、ネットニュースで「Z世代はダウンタウンの松本なんかだれだか知らない」みたいなことが書かれていた。
「若者が還暦のタレントを知らないのはむしろ当然だろ」という意見もあったが、70~80年代に比べるとあらゆるタレントの寿命が延びている(三十歳過ぎた女性アイドルだっている。柏木由紀は現在32歳)なか、やはりテレビの衰退によって中高年と若者とのエンタメにおける価値観が激変していると観る方が妥当だろう。

おそらく、「ダウンタウン・松本以降」のエンタメの価値観を変えた人(〇〇さん以前以後、的な)はすでに存在していて、それをZ世代は認識しているが、中高年層には見えていない可能性は高い。

近い将来、私のまったく知らん人が若者から絶大な支持を受けていることが可視化され、「〇〇さん以前以後」と言われ、あらゆるタレントが「〇〇さんがいたからこの世界に入った」と言い、「○○さんチョコ」や「〇〇さんビスケット」がスーパーで山積みになり、コロコロコミックで、「キヨハラくん」みたいな〇〇さんをモデルにしたマンガが連載され、そんなことをまったく知らない私は、スルメをカジカジしながらエナジードリンクを飲んでせんべい布団で眠るのだ。

夢にはロートルおたく中高年が目を三角にして「ディックを全部読め!!」と騒いでいる。
うるせえ!!

おしまい







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