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探し物地獄2024

母親が亡くなって数年、ようやく家の片づけをする気になっている。
自分だけの生活ならともかく、家族のものが家にはたくさんある。それを選別して捨てるのが面倒で、ずっと放置していたのだ。

しかし、酷暑が当たり前になった現在の日本で、エアコンのない部屋の整理ができるのは一年のうち、半分くらいだろう。もう5月になったら暑くてできないかもしれない。
自分のものの片づけもあるし、まあぼちぼちやっていますよ。

しかし、そこで発覚するのが、
「次々と、あるべきところにあるべきものがないことがわかる」
という嫌な現象である。
もともと、文庫本なんかは探しても出てこない場合、ネットで200円くらいなら買ってしまうのだが、高額商品となるとそうもいかない。

今回の片づけで、現状、発覚した紛失物について列挙したい。

・「体長30センチくらいのソフビ」

これがもっとも謎であり、紛失物続出の発端だった。
一時期、母親が弱っていくのに耐えられず、ストレス解消にフィギュアやソフビを安易にポチっていた時期があったのだが、そのときのものだ。

これが、入っているはずの「ソフビを入れた箱」に入っていないのだ。同ジャンルの他のものはあるのに、これだけがない。
これを書いていて思い出したが、そもそも家の片づけをしようと思ったのは、この「30センチくらいのソフビ」がどこを探しても出てこないからだ。

現在、ソフビの古物としての価格は高騰していて、数年前に8000円で買ったものだが、現在はネット上に、2万6000円くらいの金額で出品されている。
しかしいくら私でも、「ソフビが出てこないから」という理由で2万6000円は払えない。

フィギュアだと箱に入っていることが多いが、ソフビはビニール袋みたいのに入れられて「ヘッダー」という紙でホチキス止めされているものが多い。
つまり「袋状のもの」なので、変なところにしまいこむとわからなくなるよ!
そして、体長30センチといっても、寝かすと案外ぺったりとしてしまうものだ。たとえば軽い段ボールと段ボールの間に入り込んでしまったり、本棚やタンスの後ろの隙間に落っこちてしまうくらいの微妙な大きさなのだ。
このソフビ、いまだに出てきていない。どこに行ったのか、まるでわからん。

逆に、出てきたら奇跡だ。そのときはホームパーティーでもやろうと思う。

他にも書籍「妖怪人間ベム大全」、同人誌「驚異の部屋 Cabinet of Wonders」、2015~2016年にかけて出版されたマンガ本「ハート・キャッチいずみちゃん 全部!」全2巻も、どこにあるのかまったくわからない。

「妖怪人間ベム大全」は、私がもともとフィクションの怪奇・ホラーの趣味が希薄なため、しまいこむときにどこに分類していいかわからず、どこにしまったかわからなくなった。
「驚異の部屋」も内容的に、マンガ史みたいな感じなのだが分類がむずかしい本で、なおかつ同人誌のため背表紙に文字がない。またB5判全般が、個人的にはなくしやすい大きさなのだ(もちろん著者には何の関係もない。なくして申し訳ない)。

ちなみに「驚異の部屋」と「いずみちゃん」は復刊ドットコムの「おまとめ配送」で購入した。この「おまとめ配送」も自分ではくせもので、バラバラの判型のものが送られてくるので、ついズボラになり本来、収納すべきところに収納しなかったり、段ボールごと放置してしまったりする。
すいません。

なお「いずみちゃん」はもともとの値段が1冊4000円くらいしており、現在もプレ値だ。高すぎて、とても買いなおせるシロモノではない。

現代社会は、ネットに購入履歴が残っている。
だから、なくしたものを購入した時期に購入した別のものと同じ場所にあるのではないか、と調べていろいろと探してみたが、どういうわけか、どれも「同時期に購入した他のもの」の収納場所にはなかった。

あと楳図かずおの「おろち」全4巻も出てこない。楳図かずおはひとまめにしておいたのに、それでも出てこない。全4巻ともなれば、けっこうな大きさのはずなのに。
「おろち」も現在、古書価格としてはそれなりの値段ですね。

書いていてむなしくなってきた。このテキストを読んで、大勢の人が私にあきれ、見放すだろう。
中には攻撃を加えてくる人もいるかもしれない。

しかし、今後も「失せもの」が増えてくると思うと、そんなことにかまっていられない!! 

口に手りゅう弾をくわえてピミマス

おしまーい

追記:作業中に懐中電灯もなくしてしまった。黒い小さいやつは、電気を消してどこかに置くとわからなくなるので注意していたのだがやってしまった。これからは懐中電灯にも目立つようにステッカーなどを貼らないといけないと反省中。





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