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醒めない夢は続く(抒情詩 縦書き)

背徳という老婆に
無垢という少女の面を被せる

絢爛という乙女の肌に
青ざめた死者の皮を纏わせる

流れる血が逆立つ部屋で
絶望の描き手が筆を落とすとき

踏み絵を敷き詰めた箱を
不思議な感情で塗りつぶすとき

見ず知らずの感情の
そのままであろうとして
そこに現れるとき

美しさは裏切るだろう
意味を裏切る言葉のように