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三行詩 十

詩文の時

振り向かず
詩文の時は消えていく
まるでどこにもなかったように

燃えている秋

アルコールジェルに
浸かった星空に
滲んで光る燃えている秋

旋律

旋律とは
言葉なき歌
失われてしまったかつての言魂

すくう

胸に巣食う
昏さはきっと水の中
なにかを掬って食べては眠る

無題

赦されないことの全て
捨ててしまった
焼いてしまった忘れてしまった