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矢印(三行詩)


矢印

災いを全て
記録するために
生命機械は矢印を持つ

生命は機械のようでもある。意識せず、まるで自動的に危機に備え構えている。いつも危険な方角を指し占めすアンテナを備えている。そして激甚災害を経験し、記録して備えの必要を示す。この矢印は、アナログ時計のように二本有る。一本は痛みの記憶という後方を指し続け、一本は生き抜くために進む前方を貫くように指し示している。