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邪悪と眩いレトリック(抒情詩)


邪悪と眩いレトリック

美しさや可憐さが消費されるこの世の中で、騙されて利用されている。
幸せや気弱さが浪費されるこの世の中で、穢されて切り売りされている。
しかし
遠く果てしなく銀河は煌めいていることを、わたしたちは今知っている。

昏い足元で不可逆の歪みが軋んでいる。
眩さへ伸長してしまうほどに、空洞が広がる。

遠く巨大に暴発した希望が
虚空へ放たれて
我らの極へと届く時
我らの軋みと呼び合う時
可視限界を超えて光は帯を成す
極光のカーテンが揺れている

宇宙に吹く風はエネルギー放射に満ち
眩い歪みより星は生まれる
塵こそが最も美しいレトリックとなる

<images-assets.nasa.gov/image/GSFC_20171208_Archive_e002064/GSFC_20171208_Archive_e002064~orig.jpg>より切り抜き