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思い出の時計 Rolex 6694

アメリカでのロレックスとの出会い

私の父は50年代のフェンダーや戦前のマーティンを扱う、ヴィンテージギターショップを経営していました。

父はカリフォルニアやテキサスでのギターの買い付けに、よく私を連れて行ってくれました。私が小学校6年生の頃からです。

ギターショップのアメリカ人オーナー達の腕を見るとロレックスをしていることが多かったのを覚えています。ギターの買い付けの一環で質屋にも行きました。ギターや拳銃が売られている店内には時計コーナーもあり、その中にロレックスが並んでいたのを覚えています。

高校生のときにロレックスを手に入れた

私が高校生だった1990年代は10万円以下で購入できるロレックスが流行っていました。雑誌を穴が開くほど見ていました。これを何とかして手に入れたい!と思い、父を説得し、私がいくらかお金を出すことを条件に、父と私用に2本のロレックスを買いました。6694という型番の手巻きのロレックスです。確か一本7万くらいだったと記憶しています。
横浜中華街の近くにあったアンティーク時計店で購入しました。

一本はブラックの文字盤でムーブメントが1215の旧タイプ。文字版は書き換えられたものだったと思います。これは10年くらい使用したのちに弟にあげました。
もう一本はシャンパンカラーの文字版のものでした。日本ロレックスに初めてオーバーホールに出した際にブラックの文字版に交換しました。文字版の交換を条件にオーバーホールを受け付けると言われたからです。これが今は妻が使っている写真のロレックスです。

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(この時計は70年代後期のものなので、写真に写っているリベットブレスは年代が合っていませんね。詳しい知識がなかった20代の頃に購入して付けたものです。知識があったら巻きブレスの7835かハードブレスの78350を付けていたことでしょう)

ロレックスは最高の実用品

この時計が私の元に来てから間も無く30年が経ちます。

壊れたことは一度もありませんが、今でも日本ロレックスで修理を受け付けてくれ、完璧な状態にすることができます。オーバーホールの際には100mの防水試験にもパスすることでしょう。

ロレックスはバブル時代についた成金の時計などの悪いイメージが日本ではあるようで、嫌いな方も多くいらっしゃると思います。でも騙されたと思って使ってみていただければと思います。おそらくオーバーホールさえ怠らなければ孫の台まで持つでしょう。

この時計が私に与えてくれ価値観は?

この時計は単に思い出の時計であることにとどまらず、「良いものは末長く使える」ということを教えてくれました。それと同時に「(この時計のように)できる限り良いアウトプットをする」という価値観も与えてくれました。この時計を、そしてロレックスを見るたびに、相手に喜んでくれる仕事をしよう!という気持ちにさせられます。

私にとってロレックスは、ステイタスシンボルでも、投資対象でもなく、「良き在り方」を教えてくれる存在なのです。

皆さんにとって、ロレックスとはどのような存在でしょうか?


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