連載_ギターの練習➁アルペジオ。3/6

前回の練習を終えた僕は思った。「これを河原でやるのは気が引けるんだよなぁ」

ひたすら同じフレーズを1時間超。ちょっとした迷惑行為である。家や夜勤ではおもいきり音が出せないので、河原がイヤならカラオケかスタジオに入る必要がある。
安いのは朝カラプラン。夜型人間の僕が過去に「午前中に家をでる」を習慣化しようとした経験が生きる。カラオケに行こう。
早起きに成功。ドアを開けたら雪が残るなか小雨が降っていた。
「これを週2回か…なかなかハードだな」前回の練習と夜勤を経た今、体は謎にバキバキになっている。「力み」があるのだろう。手首も少し痛む。
持ち運びに便利な「リトルマーチン」に傘をさし歩く。着いただけで一仕事終えた気分。3時間制限の朝カラ。ドリンクバーのホットココアを啜って一通り準備、煙草を吸い終わったところで30分が過ぎている。
手首を休めるためにも今日はアルペジオの練習をチョイス。その前に前回のストロークをメトロノームに合わせてやってみる。
「ふむ。一朝一夕では行かないよな」と確認し、もう一度、煙草。「練習、しんどいんだよな」…1時間が経過。

アルペジオの練習に移る。ギター教室の先生から渡されているアルペジオパターンの楽譜の5番。練習始めの動画を撮る。
「なんとなく」弾いていた楽譜が「出来てない」ことを見せつけられる。
・音の粒が揃わない
・右手も左手もとにかくミスが目立つ
コード進行は今回もBmを入れたG→C→Bm→Em。苦手意識のあるDも練習したかったが、近日オープンマイクで演奏する予定の曲のコードを選んだ。

過去のレッスンをまとめたノートを開き、アルペジオのポイントを確認する。「丁寧に練習」と書いてありダメージを受けるw
練習開始。動画はBPM50で撮ったが、このテンポでは無理、脳の指令が追いつかない。BPM40に落とす。
ひたすら繰り返す。コードによって音楽的に使う弦は変わってくるが、簡単には弾けない。「アルペジオはミスの減りにくい奏法」先生も言っていた。小さいリトルマーチンを選んだことを呪う。早目に発狂がやってくる。
ソファーに半ば寝そべるようにして弾く。練習への集中が減退するが、代わりに得たものもあった。「ずっと、力んでたんだな」という気付き。
もう1つ、BPM40でのアルペジオをこの姿勢で繰り返しているとやって来るものがあった。「眠いwwwww」煙草タイム。

3時間制限の朝カラ、残り1時間と〆切が迫る。縛りがなければあるいはもっと練習できるのかも知れないが、縛りがあるからこそ出来てることもあるのかもなどと考える。
練習終わりの動画撮影に向け、BPMを1ずつ上げていく。46くらいまで上げたところで不思議な現象に気付く。上げた直後が1番うまい。これなんでだろうな?気分が変わるから?
結論は分からないまま、今日は終わりの動画一発撮り出来そうだなと、〆切に合わせてBPM50にした所でカメラオン。一発撮りに成功。今日もメトロ先生の練習時間加算を表す時計は1時間を超えた。

今日の練習は終わり。
・一つ一つの音をしっかり響かせたい。
・ピックの使い方に注意。練習あるのみ。


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