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読み放題対象「100分de名著 アンチフェミニズム③」

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前回の続き

2冊目 マーガレット・アトウッド「侍女の物語」

ご存じNHKの「100分 de 名著」という番組で「フェミニズム」スペシャル版をやっていた。
上野千鶴子、加藤陽子、鴻巣友季子、上間陽子と名だたる上級フェミニストが集って「女だらけ」で、くんずほぐれつ、もみくちゃになりつつフェミニズムについて語り合ったのだ。公式サイトの宣伝文句によれば「多角的なテーマから名著をひもとく」「出演者同士で意見を戦わせ」ということだが、多角的やら、意見を戦わせる全員が「女性」って、これが「多様性の統一なの?」というかんじであった。

だが、実際に見てみれば、「100分de名著フェミニズム」という番組は、最高に素晴らしい番組だった。

なぜって、「語らないように周到に配慮したり歪曲してるところ」「わかりやすい共通敵をつくって、ごまかす部分」が目についた。というかそもそも「存在しない引用文」がでてきたり、元の意味を全然理解していないようなチェリーピッキング的読解が横行していた。公共放送で本当に? という感じだが、全てが事実である。

つまり逆にいえば、これ、そのまま「フェミニズムってなにがどうしてだめなのか」「フェミニズムを放置したらこの世界はどうなってしまうのか」――これらを、「多角的に」洗い出すような番組となっていた。この番組一本みれば現代の「フェミニズム」が抱える問題がすべてわかってしまうほど素晴らしい構成だった。

NHKでこの番組を企画した人たちに正直、大変、申し訳ないと思うことしきりである。だが、これは「100分de名著 アンチフェミニズムを学ぶ」として楽しむことができる番組である。

というわけでニワカと一緒に楽しもう!

もちろん、そのまま見てはだめなので、ニワカが解説していく。つまり、これから書くことはNHKの番組をそのまま、「100分de名著 アンチフェミニズム」に読み替えてしまう副読本である。今年は、もう、これを読んで後はフェミニスト達のことなど一切、何も考えなくてもいいくらいだ。貴方の大切な時間を有効に使おう。


もちろん、実際に番組をみてなくても大丈夫! 

3冊目は、ジュディス・ハーマン「心的外傷と回復」である。


前2作の「名著」と異なり、こちらは明らかに「迷著」のたぐい である。

ふえええ!?

こんなの公共放送で名著として紹介しちゃうの!?


そんな悲鳴がきこえてくる。

いや「これ迷著じゃん…」と絶句するだけでは全然、手ぬるい。

なぜって、単に本の内容が「トンデモで読むに耐えない」(迷著)とかいう生易しい次元の問題ではないからだ。多くの人々の生活を破壊し「記憶戦争(Memory War)」といわれる戦いを現実世界におこし、1990年代に深刻な社会問題になった本なのだ。

問題は、この本を、NHKの番組では「心的外傷を受けた人々にとってバイブルだと呼ばれているんですね(にっこり)」と一切の暗黒の歴史、ネガティブ面をいわず、勝利のフェミニズム側だけに与した紹介をはじめてしまうことなのだ。NHKは、放送法第一条の「放送の不偏不党」の原則に反しているのでは? さすがに開いた口がふさがらない。

この状態で3日ほど口がふさがらなかったニワカ


しかし、一方でこの本は、単なる「迷著(トンデモ本)」としてポイ捨てするのはもったいない。
なぜって、「トンデモな内容でも”正しい”ことが書かれているかのように説得力をもって、みせてしまうこと」に成功してしまった本であるからだ。いや、それどころか多くの人が「救われた」と思いこみ、それこそ今回の紹介者の上間陽子氏(教育学者)と、便乗する上野千鶴子氏をはじめ、一種宗教的な感動の本として消費されたのも紛れない事実なのだ。
――むしろ現代フェミニズムの「被害者文化」を代表する「聖典」といってもいいような本である。

女性の「ヒステリー」とはなにか、シャルコー、フロイト、そしてPTSDの歴史を都合よく偽造し、虐げられたものとしての「女性」の「怒り」を扇動し、いつのまにか頭にすっと「強烈な被害者意識」がインストールされるように書かれている。ある意味、人の心理をハッキングし、どのように人間を騙したらいいのか、素晴らしいプロパガンダ術のお手本という意味で、これは「名著」なのだ。
いや、実際、今回の番組では皮肉にも出演者のフェミニストたちが、何故こんなアレな本に惹かれてしまうのか、さすがのハーマンもそんなことまでいってないのを、勝手に物語を捏造して読み取り、その思考過程を残酷にも詳細にトレースしてしまうのである。

え? 流石に、これをNHKで放送するのは、一発免停クラスでは?と言葉をうしなうのだが、

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