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【読み放題対象】「賤業主婦」の誕生~どうしてフェミニストは、総理が「妻の手料理最高においしかったよ~」と呟いただけで、「妻を奴隷化してる」みたいなことを云うの?~

こんにちは、今回は「専業主婦を賤業扱いする言説」がなぜ生まれ、そして根強くはびこっているか考察します。そうなんですね、不思議なんですよ。日本は女性の幸福度が(男性よりも)高い国です。そしてその幸福度の高さは「働いてる女性(正社員)」よりも、「専業主婦」層に強い。これは統計上明らかな事実です。「政治的に正しくない言い方」をすれば、女性の主流な「幸せ」の形は結局、「専業主婦」にありそうなのに、そんなものは「家父長制の残滓」であり、「女性が男性の犠牲になっている生き方だ」と「賤業」扱いする言説がフェミニストからまろびでてくる・・・。

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当たり前だが、フェミニズム的な価値観を支持している人は今や「専業主婦」にも多数いて(後述するように上野千鶴子氏はドラマ『逃げ恥』のヒットを、そういっている)、フェミニストが「専業主婦」となる事例も多数ある。それなのに、どうしてそのような物言いが現在もなお続くのか。主婦とフェミニストは思想的に対立していても、裏では共存関係にあるのではないか、という話だ。たとえば以下はどうだろう。

書いたとおり、全国フェミニスト議連は、論点をすり替えてきた。当初は「女児を性的対象として描いており、偏見を助長する。性犯罪誘発の懸念ある。当局の謝罪と削除を求める」(要約)というのが要求だった。ところが青識亜論氏の起草によるメガヒット抗議署名や、多くの批判がフェミ議連に寄せられ、記者会見を開くはめになる。すると、今度は、しれっと当初の論点をすり替えてくる。

小中学生に対してむやみに肌を露出し、胸の揺れが強調された女子中高生風のキャラクター動画を公共機関である警察署が率先して見せるのが当たり前の社会を私たちは求めていくのですかと問いかけたい
・特に影響が受けやすく判断力が十分に発達しているとは言えない段階にある男の子たち、女の子たちがこの動画を見たときにどう映るかを私たち大人はもっと注意を払うべきではないでしょうか
・肌を露出し、大きな胸が揺れます。極端なミニスカート。子どものための交通安全の動画にこのようなキャラクターが本当に必要なのか。
引用元 東京新聞

今までは一度もでてなかった「子供はどうみるか?」「子どものためなのに」という論点が出てきた!

こうした「子供を盾にする戦法」は、フェミニストのPTA的な回帰というか、要するに主婦系の圧力団体の常套手段なのだ。

なにかあったら「子供たちへの悪影響が~」といいだす。もはや「女性の代表」としてフェミニストが物申すというより、結局、暗黙のうちに「子供を育てるものの代表として物申す」にしれっと変わっている。こうなってくると「どういう理由で、どういう悪影響があるのか」そこには論理もエビデンスも必要なくなる。ひたすら漠然と「悪影響が~」といっておけば「女性」の共感をあつめるようになり「女性」は団結する態度がはじまる。どうしてそうなるのか。つまり、これこそがフェミニスト達が、「家事や子育ては、女の領域なのであるぞ。男は口出しするな」といったような、「性役割分担」的な暗黙の前提を防壁として利用してるんじゃないか、って話になるわけだ。

そう、フェミ議連のフェミニストたちが今回、自己への批判が高まると容易に、「子供にみせていいものは私たちが決める」という態度で論点をすり替えた。これは、ジェンダーを前提とした「子育てという女性の領域に関係ないやつらは口出しするな」的な無敵のバリアを利用しはじめる、という意味で記憶に残るべきなのだ。

そして「子供にどう映るか」とか悪影響とかいうならば、フェミ議連が「乳がでかくて揺れる女は性犯罪を誘発するんだ」という偏見を子どもたちに流すほうが心配になるではないか。それこそ男子児童が(二次性徴で)胸の大きくなった同級生の女の子を、「この乳揺れ女!性犯罪!」とからかいはじめたらどうするのだろうか・・・。私はそのフェミ議連の心無い議員たちによる痛ましい「悪影響」を考えると、恐ろしくて夜も眠れない(本当だ)。

このように、我々が考えるよりも「主婦業を敵視するようなフェミニスト」と「専業主婦」というのは表面的には利害が対立するようで、共存して連帯しているのではないか。思想的に対立してそうなのに、主婦とフェミニストは決して直接的に殴り合わない。むしろ結託してる。フェミ議連のように都合のよいときだけ「最後の逃げ場」として主婦的なバリアを利用したりする。フェミニスト面と主婦面を都合よく使いわけている。SNSでよくみかけるフェミ批判とは、おもに「女性全体から切り離されたカルト」として論じる物が多いが、そうではない。やはり多くの女性を下部構造においた運動だからこそ厄介なのではないか? そうしたフェミニズムを支えるものはなにか、という真のフェミニズム批判を以下よりはじめる。

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