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上田 刀屋で蕎麦屋酒

 ちょいと仕事の隙間が出来たので、かねてからずっと行きたかった上田の刀屋さんまでお邪魔してきました。とは言っても上田まで新幹線で1時間半程度。距離・時間的には割と気軽に行けるようになったものです。ちなみに何故行きたかったかというと、僕の敬愛する池波正太郎先生が生前上田に来た際によく来ていたという話をエッセイで読んでいたからです、ミーハー根性ですね(笑)

 日によっては結構待つらしいですが、今日は12時ちょい過ぎぐらいに到着したところ先に店頭でお待ちの方が2名。ほどなく二階が空いたとの事で二階のお座敷へ通されました。達磨さんに見守られながら古民家な感じの二階席へ。

 お座敷では相席で、着席したら先客の方々のお蕎麦が丁度到着したところでした。噂には聞いていましたが「普通」でもてんこ盛りです。蕎麦前に少しお酒も呑むので、さすがに自分はもりそばの小を頼みました。あとお酒と「かもに(鶏肉と葱の煮たもの)」を注文。同行の嫁様は真田そばの小。

 ほどなくお酒がやって来ました、お通し付きです。お通しは地の漬物っぽい感じで野沢菜とたくわん、あと多分野沢菜の甘口醤油漬けっぽいもの。しかし、お通しの量がまた(笑)。ちょいと、というレベルを越えています。いや、このお漬物のお通しだけで最低2合は行けそうな勢いです(笑)。

 これをつまみながらちびりとやっていると「かもに」が。上から山椒が割とたっぷりめに振ってあります。味付けは割とあっさり、山椒がぴりっとききつつ、鶏肉の臭みを飛ばしています。あと使われているのは地の葱でしょうか、凄く甘くて柔らかく美味しいです。

  ちみちみとやっていると追ってお蕎麦が到着。小ですがボリュームたっぷり。しかも太めの切りで歯ごたえがしっかりしています。お蕎麦の香りもしっかりしているし、わしわしと咬んで食べてると香りと甘みが口の中に広がります。おつゆは割と醤油辛い系、藪ほどではないですが。

 太打ちなのも相まって、結構満腹感が出てきます。これは欲をかいて「中」や「普通」にしなくて大正解でした。相席の長野住まいのお爺さま方とも色々と楽しいお話しが出来ましたし、店員さんも注文の際に色々と親切に説明して下さいました。これで二人で三千円程度ってのは町の蕎麦屋さんならではですかね、普段来られる人が羨ましいです。

 と言うわけで大変満足しながら、次の目的地の上田城跡(真田神社)に向かうのでした。刀屋の皆様、ご馳走様でした。


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