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性教育の新しい試み

昨日、下のnoteを読んだ。

私は女性だけれど、子どもの頃、なるべく早い段階で体の仕組みについて知ることができたらよかったと思っている。
生理について保健体育で扱ったのは小学校4年生の時だった。

しかし、初潮を迎える年齢にはばらつきがある。
学年でも何人かは4年生より前に迎えていたのではないだろうか。
母親が生理用品を扱う様子を見ていれば「なんだろう?」と思うものだし、そんな時に対応を家庭に一任すると、家庭ごとにばらつきが出てしまう。

保健体育では、PMSやPMDDについては扱わなかった。
生物としての体の仕組みを知ることに焦点が当てられていて、活動に対する影響については二の次だったのだと思う。
生理の影響でいらいらしたり、乳房が張ったりするということは知っていたけれど、自分の身に起こるとは思っていなかった。

そういった症状は生理を迎えた時から現れるのではなく、年齢を重ねてから出るものがあったり、反対になくなるものがあったりする。
私の場合、生理痛が出始めたのは中学生になってからだった。

経験したことのない痛みに、初めは何が起こっているのかわからなかった。
それまで腹痛=胃腸という思考回路しかなかったから、周囲に相談するまで生理痛と言う意識もなかった。

感情に影響が出るようになったのは、大学生になってからだ。
もっとはっきり自覚したのは、忘れもしない、M1の6月だ。
講義中にわけもわからず涙が出そうになった。

雨が降っているから気が滅入っているのかと思っていたが、ネットサーフィンしてPMSの存在を知った。
それまでを思い返してみて、そういえば気分の変調と生理の時期は一致していると思い、初めて納得がいったのだった。

生理に関する諸症状は、年齢だけでなく、体調によっても変化する。
疲れが溜まっていたり、ストレスがあったりすると、痛みや気分の滅入り方、集中力の低下がひどくなる。
なんか調子が悪いなと思った時、疲れ、ストレス、生理と可能性のある要素がたくさんあり、1つ1つ潰していくのも一苦労だ。

以前、下のnoteに書いたように、それからはホルモンに振り回されないために様々な工夫をしている。
ここまでやっても、完全には体調をコントロールできないのが現状だ。

私は上のnoteに書いたような対応を、ネットサーフィンしたり、婦人科に行ったりして、少しずつ集めていった。
でも、学校で扱ってくれていたら、もっと早い内から対応できただろう。
生理のおかげで失った機会を思うと、少しだけ残念な気持ちになる。

私は生理に関する諸症状が激しい方だとわかっていたので、パートナーに自分が生理の時にどんな風になるか、予め説明している。
彼は私に聞くまで「そんなに大変だとは知らなかった」そうだ。
それは当然だ。何しろ、学校教育で扱わないのだから。

前置きが大分長くなったが、先ほどのnoteのようなワークショップを受けられる場所が、もっと増えればいいなと思っている。
特に性については「隠すべきもの」という意識がまだまだ蔓延しており、異性に対して自分の体について語ることは、避けられがちだ。

だから、偏見なく受け入れ、吸収できる子どもの内に「大切なこと」と教えるのは、性の捉え方そのものを変える効果も期待できる。
性を隠すべきものではなく、むしろ「大切だからこそ、語るべきもの」と捉える意識が浸透していけばいいと思う。


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