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コシノジュンコ展

★美しいものは、永遠。

せっかく新潟へいったついでに、楽しみにしていたこちらも観てきました。
まだ確定申告も終わっ(以下同文)。

https://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/koshino/

コシノジュンコさんは、
知識としてそのお名前を知っているくらいで、見附市とご縁があったとか、
こんなにも激烈でヒリヒリするような生き方の人だったのだと知ったのは、実は今回がはじめて。

母が楽しみに観ていた朝ドラ『カーネーション』を思い出し、
あの家と姉妹に囲まれて育つとこうなるのか…!
と思いながら、数々の作品から打ちのめされてきました。

てゆーか、
どの写真もアート、存在自体がアート。
新旧どの分野も超えて、
『美しいものは永遠なんだ』
と知りました。

じぶんというフィルターとスキルを通して表す、『究極の美』。
一切の妥協をせず、最後の一滴まで絞り出すようなそれが、何十年たった今のわたしをこんなにも震わせるわけです。

いやもう、生身の人間(山口小夜子さんとか!)とさまざまなプロフェッショナルと組んで作った一枚の写真が、もうね、えげつないほどかっこいい!

むかし、J-WALKのボーカルの方がライブのときのMCで、
『人の愛をどうやって表現したらいいか突き詰めていくと、どうしても宗教くさいというか、神様の言っているような詞になってしまう』
と話しておられたと母から聞きましたが(わたしも母から物凄い影響を受けているんだなあ)、
コシノジュンコさんも「対極」として、
「円は天」「四角は人の作ったもの」としてコレクションを作られている。
これ、まんま陰陽☯の話、
太極の話じゃないですか。
世のことわりですよ、俄然4月からはじめる易学学習にターボがかかるってもんです。

わたし、いままでオートクチュールやパリコレなどで、有名なブランドが出している奇抜な服に一体なんの意味があるのか?と疑問を感じていたのですが、あれ違うんですね。←今頃?!

空間(立体、三次元、膨らみ)と布(手触り、色彩、素材)とひと(造り手、観客、みるひとすべて)とを使った、あれは芸術なんですよ。
モデルやカメラマン、音楽、時間、生きてるものをディレクションして表す、
思想や豊饒や性や色んなものが詰め込まれた総合芸術だったのか←今頃!?

なんだ、庭みたいじゃん!
(と思うのが私の個性ということで)

「これが私のおもう美しさよ」って生き方から内臓からすべてをさらけ出す。
誰に何を言われても全然平気。
デザイナーすげえ、マジすげえと泡拭いて帰ってきて、日航地下の駐車場で、速攻Amazonでコシノジュンコさんの本を購入するわけです。
いやあ、電波状況の悪いこと悪いこと(笑)。

東京新国立美術館でみたイブサン・ローランもしかり、美しくてかっこいいものを打ち出すには、コンプレックスなど邪気のように踏み潰すこの強さと、『おのれの中のひととの違い』に目を向け続ける狂気。
これがそのときの最高なのだと、
いつでも自信をもって裏付けできるスキルと知識が必要なのだと思い知りました。

てかね、会場全体や作品から匂いがする気がするんです。
『擦り傷のにおい』、少し血が混じっているような、転んだばかりの膝小僧のようなにおいって言ったら良いんでしょうかねや。。

はぁ、カッコええ。
もおカッコええ!
お時間のある方はぜひ。

#コシノジュンコ
#万代島美術館

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