【仕込みの年】 創業1期目を終えて 【2023年度】

2023年の1月、私は人生で初めて会社を設立した。
決算月は12月にしてあるので、この調子なら無事に1期目を乗り切れそうだ。
そしてありがたいことに黒字着地もほぼ確定した。

会社に関する情報は、この1年を通じてほぼSNS上では公開していなかった。
単純に仕事が忙しかったということもあるが、受託が売上のメインとなっていたため、外向けに公開できる情報がそこまでなかったという背景もある。

だが、人生初めての経営1年目ということもあり、せっかくだからどこかにこの記憶を記しておきたいという想いがふと湧き上がってきたため、ここに記していこうと思う。(会社が続く限り、年に1回はこんな感じで振り返っていきたいと思ってる。)

まず弊社の情報だが、2023年1月11日に「株式会社ユーツーテック」という名前で創業した。
司法書士先生によると、2023年1月6日は2023年の中では2番目に縁起の良い日であるらしく、定款の作成日をそれに合わせてくれた。司法書士先生に頼ると、こういったところまで気を遣ってくれるため、依頼して正解だったと思う。

定款

会社名は共同創業をした @yui540 と2022年末に数日間一緒に考えた。
当時は「ぼっち・ざ・ろっく!」がとても流行っていて、「SICKHACK」ってバンド名がいいねって流れになった記憶がある。
そこから必死に二人の雰囲気に合う四字熟語を探した。そして見つけたのが「悠々自適」。それをもじって「UUZTECH」、そこからuが2つとzが2に見えることから「u2tech」となり、「株式会社ユーツーテック」となった。

会社設立の背景としては、私が去年の中頃に独立をし、フリーランスとなっていたのだが、yui540も当時フリーランス1年目であり、受託で一緒に仕事をする機会が多かった。
そして、今後も二人で仕事をする機会はたくさんあるだろうと思い、私から起業の話を持ちかけたのがきっかけである。

また、来年度(2023年度)は可能なら確定申告をしたくないので、1月の売上から全て会社に寄せたく、司法書士先生に急ピッチで登記を依頼した。(残念ながら確定申告をしなくていいという幻想は崩れ去ってしまったのは、また別の話ではあるが。)
結果、自分で法務局云々といった作業はなかったものの、カフェで書類に印鑑を連打し、年明け初っ端という忙しいタイミングにも関わらず、依頼してから1週間強という、圧倒的なスピードで会社が爆誕した。
加えて幸いなことに、昨年はWeb3界隈に結構足を突っ込んでいたこともあり、そこで知り合った税理士先生に会社の税務周りを依頼することができた。

そんなこんなで会社設立が爆速で完了し、フリーランス時代からの業務の引き継ぎもすぐ終わり、しばらくは2人で受託をしていた。
受託の内容は大きく分けて2つである。1つはアニメの公式サイトや特設サイト、商品のプロモーションサイトや企画サイトなどのLPに近い形のサイトデザインや制作、もう1つがWebアプリケーションのような開発である。

前者は主にyui540だけで完結し、私は契約周りやバックエンドの開発が必要になった際は出動するが、基本的には請負のような金額があらかじめ決まっているような受託である。こちらに関しては、結構な「数・インパクト」があるものを担当したつもりだが、実績公開は基本していない。今後機会があったら、yui540のSNSか弊社のホームページなどで掲載しようと思う。

後者のパターンは継続的なWebアプリ開発なので、基本的にはタスクが尽きることがない。なので、準委任契約の形で時給制にしていた。
内容としては、Web3やAI関連をはじめとし、さまざまな種別のWebアプリを担当させていただいた。

両方のパターンでも、こちらからの営業は1回も行わなかった。全部知り合い経由の紹介だけで、仕事を受け持っていた。
そのような背景で、かつ私がいる界隈はスタートアップ関連が多かったこともあり、(お互いお金があまりないと言う意味で)あまり売上としては伸ばしきれなかったな。と1年終わってみて正直感じたところではある。

会社として行なっていた業務は、前述の受託に加え、フリーランス時代から継続している技術書の執筆、そして自社プロダクトの開発である。
割合的には、それぞれ「5:2:3」といったところだろうか。
共同創業したyui540とは、起業した際に「受託と自社プロダクトの半々くらいで仕事をしたいね」と話し合っていたので、それは大体満たせていたのかな、と思っている。

本の執筆に関しては、出版社さんからの依頼が2022年の中頃にあり、そこからyui540とフリーランス時代から細々と続けている。内容はCSSアニメーションに関することだ。来年には出版されることだろう。現在はレビュー一歩手前と言ったところだろうか。進展があり次第、また告知することとする。

自社プロダクトは、執筆合宿と題して6月に八王子でオフィスを借り、1ヶ月集中して執筆しながら、気分転換的な感覚で並行して考え始めたのがスタートである。
内容は漫画関連のプロダクトであるが、詳細は来年の前半に発表しようと思う。半年以上練ってきたプロダクトではあるので、かなり自信はある。期待して待っていてほしい。

そんなわけで、「受託の実績公開」、「本の出版」、「自社プロダクトのリリース」のどれを取っても、2023年は仕込みの年だったと思う。
2024年はこれらが一気に公開できると思うので、私としても勝負の年となるだろう。

経営に関しては、もともと向き不向きあると分かっていたが、1年間やってみた結果、辞めたいとは思わなかった。公庫からの借入も経験し、毎月のバーンレートの把握やキャッシュフロー、黒字着地にするための月次決算など、学びはとても大きかった。
株式での調達は現状考えていない。今後も経験するか分からない分野ではあるが、一旦来年はデット中心で資金調達を行なっていく予定である。より一層頑張っていく。

以上。

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