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産んで3年

いくらでも時間があった時は

たくさん練習すれば満足のいくものに辿りつけるはずで、納得いかないのは練習が足りないから  

だと思っていたけど

それは違った。


時々、練習時間をお金を出して"買う"という事態になると、練習できることのありがたみを感じるのだけど、
例えばそれは、草津のアカデミーで練習室を借りて1日2時間までという制約があった時や
ウィーンで暮らし、心置きなく音が出せるのは練習室を借りた時だけだった時

そして今。

今わたしは、お金を払って娘を見ていてもらい、練習している。

今は、どうすれば理想のものに近づけるかの最短の練習方法がわかる。けれど、やりたいことをやるだけの充分な時間がなかった。全然足りない、ギリギリでやっていた。

8月から週3の1日保育にしてもらったら、ストレッチもできるし、基礎練もやりたいだけできるし、反復練習もできる!
キープするのに必死な限られた時間の中での練習だったのが、これだとちゃんと身体に染みていく練習になっていく。

子育ては、これ以上大変なことはない!という経験をすると同時に、感じたことのない幸せを感じられるという、凄まじい体験だった。(まだ継続中だけれど。)


娘との、無我夢中で宝物のような3年間を経て、3.4年ぶりに、落ち着いてピアノに触れる幸福を感じている。

ご支援下さいましたら経費に充てさせていただき、仕事に繋がるピアノ共演法のワークショップをどしどし提供してゆきたいと思います。