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漫画の話『龍と苺』~絵はヘタクソ!だけど面白い!~

さて、漫画の話をしましょう。保険の話なんてつまんないしね。

今日紹介するのは、現在進行形で私が楽しみにしている連載、柳本光晴『龍と苺』です!この漫画は将棋をテーマにした漫画で私の中で今一番熱いのですが、人に紹介するには大きな問題があります。それは…絵がヘタクソな事!しかし、漫画としては面白い!漫画の面白さと、絵の上手さには関係があるのかないのか?そんな事を考えさせられる漫画になっています!では行ってみましょう!

1巻表紙(主人公の藍田苺)

あらすじ

女子中学2年生の藍田苺(あいだ・いちご)は日常生活に鬱屈としたものを感じ度々問題行動を起こしていた。ある日、藍田は生徒指導を担当している宮村(みやむら)から将棋を教わる。将棋を喧嘩の手段と捉え、圧倒的な才能を見せる藍田は、アマチュアの大会に難なく優勝する。そしてついにはプロ棋戦「竜王戦」にアマチュア枠で参加し、プロ棋士相手に勝利を積み重ねて行く…。


将棋分からなくても大丈夫!

まず第一にこの漫画は将棋が分からなくても楽しめます!これは将棋漫画の『月下の棋士』、碁漫画の『ヒカルの碁』などにも通じる事ですが、いい漫画というのはそのジャンルの専門的な知識やルールを知らなくても楽しめるのです!(もちろん知ってればより楽しめる)実際、私も将棋の知識は駒の動かし方がなんとか分かる程度ですが、この漫画は楽しめます!

藍田を鍛える宮村
(専門用語の嵐!でも分かんなくて問題なし!)

ともかく主人公、藍田の天才性と、反社会性(平気で暴力を振るう、喧嘩を売る等)が楽しめます!気に入らない奴は将棋でボコボコにする!それだけの話がこんなに面白いのはなぜか?やはり誰もが天才に憧がれ、飛び抜けた才能を見たいという欲望があるからでしょう。まあ実際に見ると天才なんてやべー奴で碌な奴じゃねえな…って事も多いのですが。


下手っぴ!

この漫画、最初にも書きましたが絵はお世辞にも上手いとは言えません!むしろ下手!よくデッサン狂ってて、人体がなんかおかしな事になっています。

なんか下半身おかしくない?

しかもこの作者の場合、絵の下手さも絵の勢いがあるためにデッサンが狂ってしまっている等ではなく、単に下手くそというか、ともかくダメダメな感じです。

まあ、絵が下手な漫画家はたくさんいます。近年でも諫山創『進撃の巨人』や、吾峠呼世晴『鬼滅の刃』の絵は、お世辞にも上手いとは言えません。大御所でも例えば、『妖怪ハンターシリーズ』で有名な諸星大二郎とか酷いものです(もちろん、逆に絵は上手くてもストーリーが酷いので、原作付きばっか描いてる作家もいますが…谷口ジローとか)。ともかく、漫画において絵は上手いに越した事はありません。しかし、絵が酷くても漫画が面白い作家がいるのは事実です。コマ割りや動線が上手い、ストーリーが上手いなど理由は多々ありますが、やはり漫画が上手いとしか言いようがないでしょう。

まとめ

天才が凡人を蹂躙する爽快感。そして天才だけど、人間としてどうなんだっていうレベルの変人同士の珍妙なやり取り。そういったものが好きな人にはオススメです!ちなみに、この漫画の登場人物はみんな暴力的で、平気で殴ったり蹴ったりします。そういったバイオレンスな展開も魅力なのですが、好き嫌いは分かれるところでしょう。

将棋って怖いなあ…

繰り返しますが、絵はなかなか酷いです!でもまあ、これでも同作者の前作『響〜小説家になる方法〜』よりは上達してるんですが…。

『響~小説家になる方法~』
(キックしてるのが、主人公の響。無茶苦茶な体のバランスでヤバイ)

面白ければ多少デッサン狂ってるとかそういう事を気にしない、そういった層は是非読んでみてください!「サンデーうぇぶり」で最初の数話と、最新話は無料で読めます!今すぐ検索!!

本日の漫画紹介でした!

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