去年くらいからいろいろやってたんですけど、家を買おうと思うんですよね。別に家族が増えるとか転勤するとかじゃないんですけど、じゃあなんで家を買おうと思ったか書いておきます。

労働環境の変化

2020年に猛威を振るったコロナ禍は、弊社の労働環境をガラッと変えてしまいました。今は出社禁止とか外出自粛とかそういう制限はありませんが、状況が落ち着いたら弊社が在宅勤務を元に戻すかというとそうはなりませんでした。今は通勤定期も無いし、そもそもオフィスに人数分の椅子すらなくなりました。

そうするとね、「通勤時間を短くしたい！」という理由でオフィスに近いところに借りた今のマンションが割高になるわけですよ。月に数回の出勤ならもっと郊外に住んでいいわけです。郊外なら家の価格も…下がる！

今の部屋が狭い

狭いと言っても単身者向けなら十分な部屋ではあるんですよ。でもねえ…ベッドが場所を取るでしょ。本棚が場所を取る。机が場所を取る。しかも在宅勤務となると、自宅の机ってすごく重要になるわけですよ。家なんて寝に戻るだけだった学生時代ならこれでもよかったんですけど。

単身者向け物件ってキッチンも狭い。シンクとコンロの間に食洗機置いたらもう調理スペースがなくなりました。在宅勤務となると調理の機会も増えるのに。

あとソファーをね…置くスペースがないんですよ。この単身者向け2DKには寝る用のベッドと、仕事用の椅子しかない。睡眠でも仕事でもなくゆったり座りたい時のスペースがない。そこに電子ドラムを置いたらもうパンパンになってきました。じゃあ電子ドラムを置くなよ。

住宅ローン

サラリマンの皆様は毎年源泉徴収票を穴が開くほど見つめていると思うんですけど、アレ…ありますよね。住宅借入金等特別控除。通称住宅ローン控除。住宅ローンの残債の0.7%を13年だか税金から引いてくれるってやつ。アレ…使いたくないですか？

実際計算してみると、複利であることを考えても、今の変動金利だと住宅ローンの利息分とどっこいの住宅ローン控除額になるんですよ。なんかさらに前は1%で完全に逆ざやだったらしいよ。

今まで無借金だったんですけど、いや無借金だったからこそ、住宅ローンの金利がめっちゃ低いのに気づいてなかったんです。じゃあ借りるか。

年齢

いい歳だし相応の暮らしをするか…とかそういう話じゃないですよ。じゃあ住宅ローン借りようかっていうと、年齢が重要になってきます。ある程度歳取ると35年ローンが組めないんですよ。

さらに住宅ローンを借りるときには団体信用生命保険（団信）にも入るわけです。ローンを残して死んでしまったら銀行は金を取りっぱぐれますから、同時に生命保険をかけるわけですよね。生命保険って年取るほど条件が不利でしょ？

あのアニメが何年前とか言ってる場合じゃないですよ。僕らおっさんが自分の年齢を考慮しなきゃならないのはこっちの方です。

インフレ期待

今って多分…物価が上がってますよね。弊社の場合賃金も上昇傾向です。社会全体はともかく私の周りではインフレと言ってもいいでしょう。そうするとね、今現金で持ってる資産は実質目減りしていく一方ということになります。

じゃあこの貯蓄を投資に回すか…ということになるんですけど。仮に今1000万円貯蓄があるとしますよね。これをローンの頭金とかに回すと、貯蓄は消えて土地や住宅資産の一部になります。でもさっき言ったように住宅ローンなら低金利で金が借りられますよね。そうすると…頭金なしで住宅ローン借りてこの1000万円を投資に回すという選択肢があるわけです。

だって…住宅ローンの金利と投資信託の利率、後者の方が絶対高いですよね。そうすると早めに住宅ローンを返す必要がないわけですよ。っていうか住宅ローン控除は残債の0.7%なんだから、フル活用する場合はゆっくり返したほうが得になるじゃないですか。なんだこれ。チート技か？

断熱性

これはもう古いマンションに住んでる俺が悪いんですけど…窓がねえ…一枚ガラスのアルミサッシなの。で、最近の中古とか新築の家見に行くとまあ…全部ペアガラスで樹脂入りサッシ。超うらやましい。間に空気すら入ってないガラスじゃ外に温度が逃げていくに決まってんですよね。夏はアルミサッシがチンチンに熱くなるしよ。

こういう断熱性とか省エネ性とかね、上の住宅ローン控除の要件にもなってるから、新築の家どんどん性能が良くなってるんですよ。そういう快適性も欲しい。

お家買おうっと

じゃあこの際…家を買ってしまおう！そういうことになりました。なんか良さそうな物件も見つけて…まだ建ってないんですけど…色々カスタムできるらしいよ。

先のことはわからない…つまり…これから金利がウナギ・ライジングしたり会社が俺をクビにしたり…はするのかもしれません。そうしたらさっさとローン返したり売っ払ったりする。それでもなんとかなるだろうと思えるのが、人生に余裕出てきたってことかもしれません。

まあせっかくだからやってみます。傾いたりしないといいな。