自己満足テキスト投稿のすゝめ ~虚無の暗黒健康法~

コンテンツにリードを付けて虚無の暗黒を散歩させる

「虚無の暗黒」という言葉があります。これはニンジャスレイヤー等の作品を展開するダイハードテイルズが用いた概念であり、自らの創作物をWeb等で公表しても一切の反響が得られない苦境を指します。虚無の暗黒は一般に、強い覚悟と粘り強いクリエイション及びプロモーションによって乗り越えなければならない不倶戴天の敵として言及されます。しかし、テキストやその他コンテンツを投稿する際におカネや反響をモチベーションとしない場合、いわば「誰にも読ませるつもりはない」場合、虚無の暗黒に対する捉え方を変えることができます。即ち、自分が作ってて楽しいと思うコンテンツを人目を気にせず解き放ち、満足を得るための開かれた空間となり得るのです。

宇宙は冷たい死の闇と捉えられることが多く、実際月面にて宇宙服が損傷し死に至ったデュエリストや、コントロールを失って闇に放り出されたニンジャもいます。しかし遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXによれば宇宙とは生命を育む優しき闇であり、結局は捉え方次第なのです。

120%自分のためのコンテンツを作成し、広大無辺なる優しい無関心の闇の中をリードを付けて散歩させ、精神的健康増進を図る。本稿で提案するのはそういう自己満足の形です。

※おカネや評価を得るための活動を否定する意図は一切ないことをここに申し添えておきます。

ちゃんと自己満足する

「誰にも読ませるつもりはない」テキストやその他コンテンツを投稿するうえで最も重要なのは、その過程で貴方自身が十分な自己満足を得ることです。

忙しいだとか、意外と途中で詰まってしまっただとか、様々なありふれた理由でコンテンツの品質は低下へと向かいます。それに対して焦ったり、または単に飽きちゃったりして中途半端な仕上がりで世に送り出してしまうと、そのコンテンツはいよいよ誰のためのものでもなくなり、意味を失い、虚無に呑まれます。

自己満足のためのコンテンツは別にいつ投稿してもよいのだし、なんなら投稿しなくても誰も何も言いません。とりあえず下書き保存し、気長にブラッシュアップし、満足いく仕上がりになったら解き放てばよいのです。あくまで精神的健康のための活動なので無理は禁物ですが、中途半端もまた徒労感を生み、よくないです。

人目を避ける必要はない

誰にも読ませるつもりのない自己満足だからといって、人に見つからないようにコソコソやる必要はもちろんありません。ハッシュタグをつけて投稿したり、ツイッターで流したりと、無理のない範囲で検索性を高める工夫を普通にやればよいと思います。

虚無の暗黒という言葉が生まれる世の中です。自分のコンテンツが不特定多数に届きすぎて困ったことになるかというとそんなことはないです。それに自己満足コンテンツで気ままによろしくやってるやつのところには、わざわざいちゃもんつけくるやつも実際そうそう現れません。

一方でnoteやその他の宇宙では無視できぬ数のガンスリンガーたちがコンテンツに飢えてハッシュタグ等を歩き回っているのも確かです。投稿コンテンツがそういった存在の目に触れるならば、需要と供給が図らずもマッチすることとなり、やはり悪いことではありません。「虚無の暗黒の只中へとハッシュタグをつけて投稿する」という事象は、へんな心労を募らせることもなく、そのうえでコンテンツに飢えた人に届く可能性もあるという、ちょうどよい塩梅なのです。

自己満足しているから大丈夫

「このコンテンツを目にして不快に思う人もいるのでは?」という心配は必要ありません。もちろん明確に人を害するものはよくないですし、そうでないつもりでも何が人の地雷を踏むかわかりません。しかし投稿されようとしているコンテンツは既に自己満足フィルターを通過し、少なくとも自分が目にして楽しいものに仕上がっているはずです。だから大丈夫です。重要なのは自分が信じるエンターテインメントに120%適合するかどうかなのです。

自己満足コンテンツは世に出た時点で目的を達成し、完全に完成しており、虚無の暗黒において無敵の強さを発揮します。日々の生活にちょっと疲れたときは、自己満足投稿で健康増進してみましょう。

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