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面白い/興味深い/共感するnoteたち

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2018年11月の記事一覧

身体知からデザインへ ー「他人の身体を借りる」という方法

こんにちは、ワークショップ・デザイナーの臼井です。「ミミクリデザイン」というコンサルファームが「ワークショップ・デザイン・アカデミア(以下:WDA)」という学びのコミュニティを主宰しています。ぼくはそのなかで「WDA身体知ラボ」という部活のようなものに参加することになりました。 なぜ、ぼくが身体知に興味を持っているのか。一言で言えば、他人への想像力を限界まで引き上げるためです。身体から他者を想像する技法を研究するラボをたちあげる、そのステートメントをここに書きます。 言葉

受験生を見守る日。

先週の木曜日は、この国の大イベント?!がありました。 それは、韓国のセンター試験「大学修学能力試験」があったのです。 なぜ、イベントなのか・・・ ①飛行機の運行時間が変更になる。 ②警察や市民団体などが、受験生移動のためのサポート体制になる。 ③小学校・中学校や一般の会社などは、始業時間が10時ぐらいになるところもある。 ④国民全体が、応援モードになる。 (☟こんな感じです・・・) 幼稚園から高校3年生まで、いやいや~生まれた時から、この日いちにちで、今までの

からだやこころやあたまが疲れたとき。

今日はひどく心を使う仕事があって、夕方早くに帰宅してからベットにもぐりこんでひと眠り。布団のなかでうつらうつらしながら体を右に向けたり左に向けたりしているといつの間にか眠っていた。目を覚ましてからもしばらくは放心状態がつづく。 こういう時間には頭を働かせることができないからツイッターのTLとかを延々とさかのぼったりする。あとは、投資している証券会社とかサイトを無駄に眺めてたりとか、まぁ、生産的な活動に手がつかない。さらにこういう時って、好きな小説を読んでも会話が頭に入ってこ

「獣ゆく細道」は絶望を突き付け、潜む獣を奮い起こす。

金曜の夜、音楽番組で「獣ゆく細道」を歌う椎名林檎と宮本浩次を観てから、文章が思うように進まなくなった。それは、圧倒的才能の前に見た絶望のような。 このところ何度も何度も「獣ゆく細道」を聴いている。唯一無二の存在感を誇るお二人のコラボに、ぞくっと身震いするほど圧倒される。 椎名林檎さんの歌詞の世界観は圧倒的だ。というよりも、この人のつくる世界観すべてが圧巻だ。底知れぬ才能に恐ろしくなるほどに。 椎名林檎的表現をする人はいくらでもいる。例えば、歴史的仮名遣いを使用したり、漢

忘れられない詩

こちらの詩、昔小さい頃に読んでからというもの、どうしてもすごく気になってノートに書き写していた。 残念ながらそのノートは捨ててしまったのだが、大人になってからも、「あれは誰の何の詩だったのかなぁ」と事あるごとに思い出して探したこともあった。 それだけ鮮明にこの詩の情景と言葉が私の心の中に長いことあり続けている、ということだ。 室生犀星という人の詩らしい。 私はあまり文学というものをきちんとわかっていないので、この方がどういう想いで、どういう状況に際してこの詩を綴ろ

「誰かが何かをしてくれるのを待つ」のをやめる

以前、転職したくてたまらなかった頃、私の口癖は「何かいいことないかなぁー」でした。 会社員時代の友達にはこの口癖が流行っていました。 皆、集まれば、「何かいいことないかなー」って言ってましたね。 「何かいいことないかなー」の「いいこと」とは何かでは、「いいこと」とは何でしょうか。 会社員時代の「いいこと」はこんな調子でした。 例えば、誰かが突然結婚を申し込んでくれるとか、 彼氏が海外転勤になって駐在員夫人になるとか、 とつぜん、会社から抜擢されて花形部署に転属になるとか

Noteを毎日続けるために意識した5つのポイント

やや改善されたポイントがあるので追記したよ 2019/05/20 よく来たな。お望月さんだよ。 【ニューメキシコの荒野】と呼ばれたNoteエディタもかなり近代化が進み、スマートフォンブラウザ上でも(ほぼ)遜色ない記事作成ができるようになった。 今日は逆噴射小説大賞の経験を経て実感した更新を毎日続けるコツを伝授したいと思う。(個人の感想です。効果には個人差があります) また、ヤマシタサトシさんのコツを合わせて読むと生きやすくなると思います。とても役に立ちます。 今回の記

いっぱい努力してスキルを身につけたひとが勝つとは限らない、という人生哲学をヤマメとサクラマスは教えてくれる

ぼくは、大学で心理学を専攻している。 今学期は、履修している授業のひとつに「比較心理学」があるのだけど、そこで観たビデオが、人生哲学的な観点から、すこぶる興味深かった。 観たビデオは、こちら↓ ちなみに、『ヤマメ』と『サクラマス』の違いは、みなさんわかるだろうか。 ぼくもこの番組ではじめて知ったのだけど、実は生物学的には、全く同じカテゴリらしい。 では、いったいなにが違うのか。 それは、生まれた川で一生を過ごすものは『ヤマメ』と呼び、川から海に出て大きくなり、再び

貯金が尽きた!~ポンコツ夫婦のフリーランス奮闘記

そのメールを見たとき、「ついにこの日が来たか」と思った。 意外と冷静だった。 午前10時。朝まで仕事をしていたイラストレーターの夫はまだ眠っている。私が布団のそばに行くと、目を覚ました。 「クレジットカードの引き落としができなかった。私の原稿料下ろしてそっちの口座に入れてくる」 おはようも言わずにそう告げると、私はコートを着て銀行に向かった。 ◇ 私たち夫婦が前職を辞めて、ちょうど1年。 1年前、「この貯金がなくなるまでは、お互い夢を叶えることに専念しよう」と誓

カニ漁船乗ってた人が教えてくれた『本業しつつ創作活動するための方法』

大学生の時に今では有名なスタートアップのインターンに行った時があった。 その時、社員の人とランチをともにする機会があり、僕が話したのは、かつてロシアのカニ漁船に乗っていた人。しかも女性。 スタートアップだと色んな人いるんだなーと大学生ながらに実感したんですが、その女性とは馬があってその場で長く話をすることに。 インターンに来ているから会社の事とか、その業界について話すべきだったんですが、カニ漁船の話とかしてたぐらいなので全然関係ない話ばかり。 基本的にはカニ漁船が取っ

「よくわからない」ものを売っている、という恐怖

改めて本屋の異常性を感じてしまったので書いておく。 本屋には「自分にはよくわからないもの」がたくさん置いてあるわけだ。書店員でも。 日々入荷する大量の本、それらすべての良し悪しだったり正誤だったり、とにかくなんなりを判断することは不可能である。 しかしこれは「仕方ない」ことではなくて、むしろヤバイことなんだと思う。少なくとも「自分にはよくわからないもの」に値段をつけて売っているということに、怖さだったり違和感だったりを覚える、僕は。 食料品売場に置き換えて考えてみる。

それは銭が知っている

最寄りの駅を出て保育園に向かう途中、娘の夕ご飯に(めずらしく)豆腐ハンバーグでもつくろうと商店街の肉屋に立ち寄った。ガラスケースに肉が豪快に並んでいる、昔ながらのお肉屋さん。 店頭のおじちゃんに「合挽き200グラムください」と告げる。はいよっ、と「商店街のおじちゃん」の見本のような声が返ってきた。 出産前はこういう店が開いている時間に帰ることなんてほぼゼロだったんだよなあ。しみじみしつつ財布を取り出しながら、はかりに乗った赤い肉の塊とデジタル表示を見つめていると。 「6

最初に配るアンケート

第3章 本屋になるとはどういうことか (2)   ぼくは「これからの本屋講座」という、「本屋」になりたい人向けの講座を不定期で開催していて、以下のような告知文を出している。  本をめぐる環境が大きく動いている今こそ、様々なスタイルの「本屋」の可能性があります。 「飲食業界の未来」と「食の未来」、「アパレル業界の未来」と「ファッションの未来」とが別であるように、「出版業界の未来」と「本の未来」とは、別のものです。「出版業界の未来」は、少し暗いかもしれないけれども、その中で生

本を専門としている人

第3章 本屋になるとはどういうことか (1)   「書店」とは、「商品」としての本を陳列する本棚と平台のことであり、それらが構成する「本を陳列した場所」であると書いた。どちらかといえば「場所」を示すことばだ。また、江戸時代において書店が、扱う内容によって「物之本屋」と「草紙屋」とに分かれていたことも述べた。  ところが現代日本の書店は、扱う内容ではなく、本の状態によって大きく分類されている。新品であれば「新刊書店」、古本であれば「古本屋」や「古書店」と呼ばれる。ほかに「本