我等は
過去の人間から受け取ったものに、
我らの精神と労働とを加味して、
未来の人間に渡すものである。
出来るだけよくして渡したい。
武者小路実篤「我らは」『武者小路実篤　人生詩集』

好きな言葉です。
自分が指導者をやる上で、行き方として、必要な言葉だと思っています。

読書もそうですが、恩師から頂いたモノの中には、現在の学生や未来の人に伝えたいことが沢山あります。"負の財産"は出来るだけ受け継がないよう気を付けますが、"正"の財産は沢山受け継いでほしい。

もちろん、日々指導する学生だけではなく、どんな人にお役に立てるかは解りませんが、"私"という媒体を通して何かを受け取って頂けたり、参考になれば、と思っています。

また、少しでも書き記し、残しておきたい。
自分だけの考え、思索だけではなく、そこに過去から頂いた何かが必ず組み込まれている、根っこにあるはずだから。

それが「使命」だと思いますし、"最適な解"を持つAI：人工知能などではなく、"私"がそういう場に居る理由になると思っています。

また、例えばチームや個人を指導するうえで大切だと思うことは"私"のものではなく、あくまで一時的に預かったもの、ということ。

少しでも良くする為に私がこうして関わっている訳で、私する為に預けられているわけではありません。大切に預かり、次へバトンを繋げていけるよう、関わっていくことが大事ですね。