見出し画像

岡田武史さんのこの記事に「反応」しました

この記事が凄く内容に対して考えること、思い浮かぶことがあったのでnoteにまとめます。今回に関して言えばtwitterで流してしまうのは勿体ないし、自分が指導者、監督として(レベルは違うという指摘はあるでしょうが)考えることをまとめておきたいと思うからです。

参考になれば、興味深く読んで頂ければ幸いです。


★内容は箇条書きにしてあります。どこからでも興味があるところから見て頂ければ!引用部分はあみかけにしています。

こんな感じ。

そういう意味で、日本代表の成績というのはすごく大事で、ベスト8に常時入るようになれば、日本の指導者もヨーロッパに引き抜かれるようになって、日本のサッカー自体が成長していく。それによって、優勝するチャンスも来る。選手に続いて指導者も受け入れられるようになったら、それが本当に優勝争いできる時期なんじゃないかな。

○「代表」というのは展示会のようなもの。そのチームのトップがどれだけ力を持っているかで「全体」も測られる。だから「美学」であるチームの輪が必要になるし、全力でバックアップする必要がある。

その代表がいい加減なものであれば誰も応援しないし、輪は崩れる。無条件で応援・支援しろというのは難しい。だからこそ「代表である矜持」というのは重要である。

「代表」だから無条件で偉いわけではない。


日本の社会では難しいと思う。出過ぎるとね、打たれるから。だいたい日本って、前任者否定から入るでしょう。

○こういった実感が無くなるようにしないと難しい。前任者の破壊をするのではなく、紡いで向上させないと交替した意味はないけど、往々にして後任者はオリジナリティを出したがり、破壊してしまう。また一からやり直すから練度は下がる。

その上で失敗したら前任者が「ああだったから」と使っちゃうし、解任、更迭した人の言い訳、責任回避に「前任者の否定」を利用しちゃう。それではチームは向上しない。

冷静な判断、分析と選り分けが非常に重要。


★ひたすら所感

○「勝利至上主義」ともまた違う話で。勝つことに全力を尽くす事、総力を高めていくことと、その過程を大事にしていくことは矛盾しない。

○あくまで「勝てるようになる為に」稼ぎ、現場に還元する意識を持つこと。それがファンサービスにも繋がっていく。矛盾しているようで両立できる話。

○「勝つために」自分たちのやり方にこだわるのは良いと思う。でもそれは「勝てるレベル」の戦略、戦術、心身のレベルに到達していることが前提。
チームなら業界トップの集団なら「正解」が見いだせるかも。

○学生主体、選手主体なのは良いけど「呉越同舟」や「独りよがりの裸の王様」になる事態を招くくらいなら、優秀な指導者の下にまとまっていく方が動きやすい。主将、主力、控えを総じた「まとまり力」が問われ、それはなかなか大変なこと。指導者のもとにまとまっていくこと自体は自主性、主体性の欠如と全然話が違う。

○監督やコーチの有用性って、一つにはプレイヤーと一緒に「動かない」ことで心身に余裕を持つことが可能となる。共に走り回り疲弊するのは美談にも見えて、指揮官としては全体を見渡す余裕すら持てない。

○そこそこの舞台ではまずまずの働きができる人も、大舞台に立つと経験不足などから急にパフォーマンスが低下することがある。監督や選手はその際どい勝負の経験があった方がそこを乗り切る確率が上がるのは確か。

○チーム作りの難しさを知りつつ、考えに考えてやっていかないと。安易にチェンジを志向しても上手くは行かない。トップの経験が浅く、レベルが低いと安易な評価・判断を下してしまいかねない。

○現状の立ち位置と難易度を理解せぬまま評価すると上手くいかないし、適切な判断も評価も出来ない。指揮官がきちっと先を見越していても、周りが理解できなければ解任、更迭し、その芽を摘んでしまう。

○「不思議の勝ち」を経験してもそれが実力に昇華することはまれで、簡単に「元サヤ」に戻りかねない。偶然ではなく必然に出来る仕組み、取り組みを考え、実行し続ける根気強さが必要。


★★★

時々はこうしてその「思想」の源流、土台になって居る部分も読みたいところ。最新情報も大事だけれど、優れた感覚を持っていた人から学ぶことも必要だと思う。「過去を知らない」で良しとするのは違うと思う。


いつもご訪問、お読み頂きありがとうございます。 すき(ハートマーク)を押して頂いたり、コメントやSNS等にシェア、サポート頂けると励みになります。サポート、応援頂いた分は必ず、活動する中でみなさんにお返しして行くことが出来ると思います。今後もお付き合いを宜しくお願い致します。