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全ての「問題」は微妙な要素を含んでいる

このテーマは書きたくて、でも上手く書けないし話せなくて・・・非常に難しい「問題」です。いくら時間を積み重ねても「価値観」の違いもあれば立場の違いもあり、「正解」や「着地点」は見いだせない代物だと思います。

同じ様にそこに隠された様々な事情や背景を完全に紐解くのは難しく、だから「適切な」結論を得るのも非常に難しい。

歴史学を考えても科学的な「仮説と検証」を経て、合理的に「判定する」より更にあやふやな、現状の得られた情報内で「判定する」以外は出来ないし、それが歴史学の現状で。

その歴史学は「今」のそういった膨大な積み重ねで成立している。だから「歴史(後世)に委ねる」という歴史上の偉人たちの声が多く残されている。(結局、後世も判定しか出来ないことが多いが)

前置きが少々長くなりました。ただ前置きを前提に、様々なジャッジメントはどのように下されているかを念頭においておく必要があると思います。

どちらかが100%正義ではなく、49対51かもしれない。でもどこかで「判定」しなければいけないから二者択一で是非を問う。

是非を問わずして乗り越えられるなら「後世に問う」という第三選択肢も登場するが、是非の二者択一ならどちらかしかないわけで。

そこを悪用したり「感情論」をぶつけて勝ち馬に乗ってしまう形もあるんですね。それほど「世論」というのも流動的で難しい存在。そしてその世論に他ならぬ「私」も「みなさん」も乗ってしまう危険性は常に付きまといます。

ここも常に「公平」「中立」を保つのは相当に難しいのだ、ということを前提にしておかねばなりません。

大抵は情報取得の性質上「バイアス」が掛かっており、こちらも100%確実に「公平」な情報というのは無いであろうということ。

どうしても人は親和性という考えもあるし、多くの情報に接すると「肩入れ」という感情が発生します。立場に因っても、今までの来し方に因っても発生するので「公正」を考える時には厄介な代物となります。

歴史上でそういった「公正」さを以って判定する立場や仕組みを構築するのも至難で、未だ為されず、これからAIが発展しようとも恐らく為されないでしょう。

ずっと「理想的な公正」さを求めて、改善、取り組みを続けていくしかありません。

もちろん逆にその難しさ故に「無関心」となる可能性も大いにあります。それはそれで困った態度と言えるかもしれませんし、そういうボリューム層が居なければ更に危険な同調が発生するやもしれません。

この辺も非常に難しいですね。

難しいを連呼していますが、これは自分の思考の限界を示しているだけかもしれません。今まで来た中で、またスポーツ指導者として現場に立ったり、発信して来た中で確実にこうだと言い切れる場面なんてなかなかなく、何時も頭を悩ませながら「判定」してきました。

今、こうして書いている時も同じ「悩み」を持ちつつ書いています。

「判定」ではなく「断定」という形で素晴らしくシンプルに「快刀乱麻」されることもありますが、大抵においてそんな簡単ではなく常に複雑でしたし複雑です。

そういった中で「我無知を知り、故に無知を解消すべく学び続ける」姿勢が重要だと思います。ここが限界だとすればその限界を超える、拡げる必要があります。

正直落ち込んだり、焦燥感を経たり、これは辛いなと感じることも多いです。自分の身に降りかかることも、世間を騒がすだけで「直接」自分に関わりないことも。

微妙な問題を考え続けるなら、常に「当事者意識」を以って物事を考えようとすれば。厳しい姿勢と考察を経なければなりません。

そういった意味で、プロスポーツの競技的価値観の美しさは「勝敗」でとりあえず決着が付くところ。少なくとも今日、そのレースで誰が一番速かったか?という問いにはシンプルに答えられること。

それが非常に楽しい。

これは囲碁でも将棋でもそうだし、ビブリオバトルのように「どの本が一番読みたくなったか」という問いには答えが出ます。

この複雑な世の中に生きているからこそ、シンプルなものに魅力を感じる。そう思います。生身の人が故に「生身」の難しさと魅力があるということ。

こういった話も締めが難しいです。これって「あのこと」を言っているよね?と身近な話題に紐付けることも出来ますし、いや普遍的なことを言いたいのでは?とも言えます。

「フラット」な感情と考えで書きたいと思っていてもどこかに「強い感情」がこもるかもしれません。

それもまた受け手に因りますし、書き手も長年の宿念を書き出しているのか、身近な話題に刺激を受けているかなんて実際には「正確」には解りません。

だからこそ様々な意見や記事、本を読むのが楽しかったり、面白かったり、興味深かったりもするんですね。全部同じではなく「正解」もない。

とにかく読んで頂き、何かの参考になれば、貢献できていれば幸いですし、自分の思考力の向上などに役立てたいと願っています。


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