ストーリーを語るとコミュニケーションはうまくいく
こんにちは、セミの鳴き声がところどころ響いていますね。休みながら一息ついているときは、気持ちがいいモノですが、何かに集中しているときはちょっと…って感じですね。
ヘッドホンをして防音を徹底して集中して作品や文章を作っていますね。
さて、本日のお話は「ストーリー」についてです。
私はディベートのセミナーを主催していて、自分で集客をしなければなりません。
そこでいつも考えることは、、、
どうやったらお客さんって参加してくれるの?
どう伝えればディベートに興味を持ってくれるの?
そして、貴重な休日を割いて自分に時間を使ってくれるだろう?
セミナーは有料のものと無料のものがありますが、本質は同じです。
「無料でディベートを教えまーす。興味ある人は参加をしてね。」
なんて言ったところで、
お客さんは絶対に参加をしてくれません。
「なぜわざわざ休日を割いてまで・・・?」
と突っ込まれてしまってアウト。
では、「ディベートを学ぶと、人前に立って上手に話せるようになります。
人を説得するスキルが身に尽きます。凄く論理的に物事を伝えられるようになります。」
とメリットを伝えたらどうでしょう?
実は、これ効果があるようで「ない」です。
いくら理由や根拠を示しても同じです。
お得意の論理を使って説得すればするほど、逆効果になります。
なぜか?
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人は自分に興味がないことはトコトン興味がない!
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ということです。
そして、興味がなければ、
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耳すら傾けない、文章を読まない
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という真理があります。
私は、いかなるコミュニケーションでもコレは一緒だと思っています。
お客様は興味がないことについては一切耳を傾けない。
これを痛いほど昔味わいました。
必死に説明をしたけど、
誰も解ってくれない、付いてきてくれない、耳すら傾けてくれない、顔をみると退屈そう
何なんだろう?
自問自答のくり返してばかりで、答えは出てきませんでした。
しかし、あるときチョッとしたマーケティングの本を読んでこんなことが書いてありました。
「ストーリーを語れば、人は共感をしてくれる。」
と、一言。
え?って感じです。
気になって先を読んでみると、こう書いてありました。
私たちはストーリー…つまり物語については抵抗なくスッと入り、気付けばグイグイと引き込まれている。
なぜなら、幼少期より、親から物語を聞かされ、小説や漫画を読み、また大人になってもドラマや映画を見る。
人はストーリーが大好きなんだ!
衝撃的でしたね。そして思わず納得をしてしまいました。
思えばテレビCMは全てがストーリーですよね。
製品の機能ばかりを淡々と説明しているCMなんて誰も見ませんし、
手元にリモコンがあればチャンネルを変えてしまいます。
だからCMの作り手はストーリーを意識しています。
それこそ今まで悩みを抱えていた人が、とある商品に出会って悩みが解決してハッピーになれるストーリーやある商品を購入して皆んで楽しく使っているストーリーと枚挙にキリがありません。
ビールのCMなんてまさにそうです。ビールの品質や味を淡々と説明しているCMよりも、皆がそのビールを手にとって、楽しい時間を過ごしている描写の方が消費者は興味を持つんです。
「あー、私も休日は外にでて、皆でワイワイやりたい」
と感じたら、ついついビールを買ってしまう。
いちばん上手なのは、サントリーのハイボールのCMですね。
井川遥さんのCMを思い出してみて下さい。
角ハイボールが美味しいかよりもハイボールの世界観をストーリーにして伝えていますよね。
コレです⇒ https://www.youtube.com/watch?v=VW3XVy64lJU
3人はバーテンダーである井川遥さんに興味を持って、
日々井川遥さんが経営しているバーに通っています。
1人の男性が井川遥さんにハイボールを奢ります。
すると、井川遥さんは意外な顔をしてしまうんです。
「あれ…この人、私の好きなお酒を知っているのかしら」
これが本当かどうかなんて解りません。
しかし、CMをみた人は、ハイボールに対してそのようなイメージを抱くことは確かです。
ハイボールはお目当ての女性と距離を縮めることができるよ!
というメッセージを伝えています。
もちろん、ハイボールを窘(たしな)める男性は女性から好かれますよ!なんて直接は伝えません。
ただ、受け手はそのメッセージを気付かないうちにキャッチしてしまうと言うことです。
すると、菅野美穂さん、小雪さん、井川遥さんが好みの男性は、ハイボールに興味を持ってしまう…。
ストーリーを絶妙につかったイメージ戦略ですね。
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さて、話を戻しましょう。
ディベートセミナーを運営している自分がいうのもなんですが、
そもそもお客さんの多くはディベートそのものに興味を持っていませんし、
よく知りもしないことに時間、労力、お金を費やすはずがないんです。
例えディベートを通じて論理的思考力やコミュニケーション力があがるといったメリットがあることが頭で解っていても、五感を通じて腑に落ちないと、絶対に動いてくれません。
じゃあ、どうすればいいのか?
ここで使ったディベートに出会うという「ストーリー」を伝えて、
お客さんに理想の未来をイメージしてもらうしか方法はありません。
それを解りやすく伝えるのがストーリーなのだと最近は実感しましたね。
ディベートは聞いている人を「説得する」技術なんていうけど、それは相手が真剣に聞いてくれて、興味を示してくれるのが前提です。つまり、興味がない人を説得するなんて、いくら論理的でも話が上手くても、知識があっても、それこそディベートで学べることがいくら素晴らしくでもムリな話。
人に興味を持ってもらうには、まず共感をしてもらわなければなりません。
その共感を生むのがストーリーを使って世界観をにして伝えること他なりませんね。
勿論、これは私がここで伝えているディベートに限ったことではありません。
実は、コレを読んでいるあなたの作品にも沢山のストーリーが込められていることを知っています。
直接言葉で伝えてはいないけど、作品というのは作り手の感情の具現化したものであり、その感情の中には沢山のストーリーが込められています。
ひとりひとりがオリジナルのストーリーを持っている。
だから、作品の中には「あなたらしさ」がにじみ出てくる。
私は、気になった作品についてはいつもそこばかりを見ています。
「この人は、どういう想いで作品を作ったのだろう?」
「何を表現したかったのだろう、そして伝えたかったのだろう?」
「過去にどういう出来事(ストーリー)があって、この作品になったのだろう?」
作品の中に隠れているその人のマインド的な部分ですね。
そこでなんとなーくだけど解った作品についてはついつい共感すらしてしまいますね。
引き込まれると言う状態ですね。
私は、そういった自分の世界観や過去のストーリーを作品にして表現できる人を心から尊敬します。
実際に自分ができないからです。(だから文章が長くなる)
そして今もこの瞬間も皆さんの作品とその葉池にあるストーリーを想像しながら楽しんでいるわけです。
機械と書類ばかりを相手にする無味乾燥な日々から脱出できそうですね。
楽しい毎日をありがとー。
また、最後まで読んで下さった方には心から感謝をいたします。
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