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モンスーン(マメココロ)

今日はインド特有の生産プロセスのコーヒー豆、モンスーンのお話です。

生産プロセスはインドの西岸に吹くモンスーンと呼ばれる季節風を使って、船の長旅の環境を再現して、コーヒー豆を黄金に熟成させる手法を使っています。インド特有の生産プロセスで、このコーヒーをモンスーンと呼ぶゆえんです。

コーヒー豆の旅

下の地図はインドのコーヒー産地付近の主要な港に印を付けたものです。

赤いピンがニューマンガロール港です。インドで多くのコーヒーを生産する地域の港で、日本から見るとスリランカの南をぐるりと回る一番遠い港なのではないかと思われます。

その南の茶色い丸印がコーチン港、
南端を超えて東側のツチコリン港、
更に北上して、ニューマンガロールとほぼ同じ緯度のチェンナイ港
くらいでしょうか。

地図のもう少し右上(東北)にヴィシャカバトナム港もあるようで、珈琲の生産エリアにギリギリ入っていて、輸送に使われているかも知れません。

多くのコーヒーがカルナータカ州で生産されていることを思えば、赤色ピンのニューマンガロール港の取扱量が多いのかも知れません。この辺りは、どこかで統計情報を発見したら、見てみたいと思います。

その他、旅の様子は、同じ銘柄の豆を書いた、こちらをご覧ください。

インドの豆の歴史

今回は物語の中から追いかけた歴史のお話しを添えたいと思います。

1670年にイエメンからコーヒー豆を7粒持ち帰ったと言うのです。カルナータカ州に植えました。

1870年ごろに珈琲の収穫に打撃の有る、サビ病が増加。珈琲生産は低調になるものの、サビ病に強い品種の開発が進む。

1942年、政府のコーヒーに関する統制が始まる。エチオピアも同様に政府の統制があります。業界を育成する時、業界が弱体化した時は、自社、自分だけが良ければ良いと言うスコープの広さで単純に競争させて、業界が全滅する可能性を心配するより、一時的に広い視点でリフトアップする方が良いのかも。さらに、政府の施策が成長を阻害するようになる程、業界が伸びて来始めたら、後れをとることなく、業界団体やNPOなどに、さっと引き継ぐか、完全オープン化してしまう、絶妙なリーダーシップが必要なのかも知れません。

絶えてしまうところだったインドのコーヒー産業は、結果的に今の世界第8位の生産量を得ています。

豆の雰囲気

豆は軽い感じで、ミルでブイ~んと挽くと、カラカラカラ(ちょっと言い過ぎました)、シャ~みたいな音がします。

挽いた豆は油分でか、しっとりとしています。

お味

フレンチロースト

豆からは少し土臭いような香りがします。
優しいいまろやかさと言いますか、コーヒーの香りはあまり苦味を思わせないレースカーテンで囲った雰囲気です。しかし、舌ではしっかりとキリっとした苦味を感じます。
酸味はほぼありません。
後味は苦味が残り、少し冷めてくると喉にも苦みや、渋みが残ります。

お求め

マメココロ

200g 1,060円

コーヒーメーカーの周辺で繰り広げられることをお届けします。