22年の時を超えて。
22年前の2001年、僕は九州芸術工科大学の大学院生だった。
建築から芸術工学に専攻を変えて2年が経ち、そろそろ何か作品をつくらなければヤバいというよくわからない焦りに追い立てられていた。
周りの人達が絵が描ける人ばかりのなかで、絵の描けない自分は何をつくったら良いのだろうか。そもそもつくりたいものなんてあるのか。むしろみんなに描いてもらうことそのものが作品になるような仕掛けがつくれないだろうか。デジタルを介したら絵も音も文字もマウスクリックも全部01の電気信号なんだから、