さよならロング、おかえりボブ。
「30歳になるタイミングで、髪をバッサリ切りたい」
一年以上前から決めていたことを実行したのは誕生日の三日前。
節目の年齢になるからには何か記念になることをやりたかったし、自分を変えるいいきっかけになるかもしれないと思ったから。
三年間伸ばした髪の毛は、いつも褒められる綺麗なロングになっていた。
短かった頃から私の髪を育成し続けてくれた美容師さんのおかげです。ありがとうございます。
断髪式当日。
バッサリ切ろうと思います、と秋ごろから話していたからか、美容師さんも準備万端のようで
バリカンを持っていた。
確かに短くしたいとは言ったけど、坊主にする勇気はない。
もちろん坊主にするわけではなく、
「バッサリ切るときはハサミで自分で切らせてあげたりするんだけど、それだとありきたりだからバリカンでやった方がインパクトあるかなと思って」とのこと。
自主的にインパクトの強いものを考え
提案してくるあたり、やっぱりおもしれー男。
そういうわけで人生で初めてバリカンで切ってもらいました。
髪をひとつに結び、結び目の上を切っていく。
「ウィーーーーーーン」という聞き慣れない不穏な音と振動を背中から感じた。
器用に(自主的に)左手でスマホで撮影しながら、右手のバリカンで切っていく美容師さん。
手に汗握ること、二分。
無事バリカンによる断髪式が終わり、30センチの髪とおさらばしました。
切り離された髪の束は、帰るまでずっと目の前に置かれていたので、存分に眺めたり、妹に写真を送ってみたりもした。えのきの石つきみたいって言われた。
髪を洗う時間も、乾かす時間も大幅に短縮され
背もたれと背中の間に髪がはさまることもなくなり
髪を結ぶことも、ウェーブに巻くこともできなくなった。
ちょっと寂しい気もするけど、久しぶりに短くなった髪にわくわくしている。
次の断髪式は五年後なのでしばらくは色んな髪型を楽しみたいと思います。
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