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noteをやってて面白いなと思う最近の話。最後の方に自分の書いた歌詞の話を少し。

Emeraldのキュレーションサイト的に展開してみたnoteですが、時々脱線したくなります。今書いているこの「note」というサービスの面白さに触れてみたくなりました。今日の寄り道裏道小道、どのように展開していくでしょうか。

・noteの記事紹介(3つほど)

2019年より初めてみたnoteですが、こちらかなり面白いサービスです。広告がバシバシ入ってくる今までのブログサービスとは全く似て非なるものです。自分にフィットするサービスだとすら思います。フォロワーの増やし方や、いいねの稼ぎ方みたいなこともあまり考えていないですが、フォローもいいねも増えるとやっぱり嬉しかったりするものですね。ただnoteの中にはいいねがちょっとしかついてない記事でも、めちゃくちゃ面白いエントリーがあったりします。会社で働いてる人、学生、フリーランス、クリエイター、主婦、様々な人がいて、様々なコンテンツやコラムを展開してる。文章の書き方や編集技術なんかも、学ぶことが多くてとても有意義。個人が特定できないような匿名なものよりも、ツイッターと連携した「個人」が見えてくるものの方がよりグッとくるなという印象です。

例えばこれです。

いいねとかフォロワーに関係なく、一定のクオリティのものを上げ続けてる。ラフな感じとかも楽しい。自分の知らない世界をみれて楽しいんです。僕この著者と話ししてみたい。

これだけの文章を書いて、引用するって簡単じゃない。こんな営みを日常的にしている方が世に溢れているんだと思うと、考えさせられる。リテラシーはどんどん上がって、言葉や情報の扱い方も整理されていくんだと思うと、なんともいえないワクワクがあるんですよね。聴いてる音楽のセンスもすごく素敵。世の中がとてもポジティブな意味で地殻変動的に変わっていっているのを感じるんです。

こちら近所かもしれないので今度店に行ってみようかなと思いましたね。田中宗一郎氏のリツイートで知りました。

(引用抜粋)「ファッションに気を使っている場合じゃないくらい、やりたいことがある人へ。ファッションなんかより、大事なことがある人へ。かっこいいのは、あなたの服じゃない。あなたのやっていることだ。それを助けるツールとして、僕たちのプロダクトを提供したい。」

これはガチで痺れました。真っ先に建築家の友人や在宅フリーランスの友人や映像業界の人たちを思い出しました。

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他にも色々紹介したいのですが、肝心の脇道小道が本当にそれてしまって谷に落っこちてしまったり自動車に轢かれてしまうこともあるのでこれくらいにします。

・noteの「サポート機能」に驚き

サポート機能にて、先日500円のサポートをいただきました。マジでびっくりしました。同時に「素敵だな」と思いました。何が素敵かって、今までは考えられないですよね。ブログは基本広告と接続してアフィリエイトで収入を得る仕組みじゃないですか(そこまで詳しく知らないけど)。直接サポートできるなんて聴いたことがないなと。この仕組みをきっかけに、クラウドファウンディングや、サブスク系の月額課金サービスを、様々な人が個人単位で立ち上げてるのを知ったんです。

(まさかサポートが来ることを予測していなかったので、慌てて「サポートは嬉しいけれど、とりあえずそのお金でEmeraldを聴いてください!」なんて書き込みました。大事に使わせていただきますね。本当にありがとうございます。)

これってかなり大きな変化です。「お金」というものの流れが大きく変わろうとしてるんだと実感しました。仮想通貨の時もそういう話があったと思うんですけど(こちらも総じて詳しくない、、当時から「とんかつ」のことばかり考えてたから)、この一億総サブスク化みたいな流れは、結構リアリティがあって、「とんかつ」に夢中な自分も、一生活者である自分に関係のある話だなと、ひと時「とんかつ」から目をそらして考えさせられるものがありました。

・止まらないサブスク化の流れ

というのも、気づけば僕も、サブスクリプションサービスの方に消費者としての動向が傾いていることに気づいたんです。spotifyやApple Musicもそうですけど、Cakesの月額制のコラムマガジンだったり、高野寛さんのnoteだったり。そういう自分で選んで応援したり、楽しんだり、お客さんとダイレクトにつながっていくようなサービスに興味が移行していってるような印象を覚えたんです。クラウドファウンディングなども、リターン(商品やイベント)を得るまでの時間を考えると、サブスク的ですよね(最近カバンを買った)。

これを音楽の世界に当てはめるのは短絡的すぎるのだけど、昔ちょっと考えていたことがあって(アホな話だと思ってくれていいんですが)

ライブハウス内限定の「通貨」を作って、入り口で換金して、遊んだり、集めたり、使ったり、寄付したり、賞金としたり、そんなことができないかな

とか、考えたことがあったんですね。6年前くらいかな。工事現場でのアルバイトの最中に、ネックウォーマーの中にアイフォンのイヤホンマイクを仕込んで、仕事中ずっとアイデアを喋り続けるということをしてました(もちろん歌のアイデアも入ってくる)。その時は「自分はまずミュージシャンだから」と思い直して、ヘルメットをこんこん叩いて目を覚まさせたんですが。なんだか、そういうアイデアを形にしてる企業や個人がどんどん増えてるんだなと。すごく面白いなと。そういう取り組みが個々人の中に芽生えて形になってくることで、自己実現のようなものから小さな夢などを持ちながら、生活することが楽しいことだと思えるようになってくるんじゃないかなと。思ったわけです。なんかバンドみたいですよね。バンドみたいなチームも増えてて、この歳になると、そういう人たちが周りにどんどん増えてくる。みんな悩みながらもキラキラしてる。なんていうんですかね「コミュニティ」??そういう感じの面白い集まりや集団が増えてるような。ワクワクします。

裏話:実はこのヘルメットをかぶって働いている時、偶然七尾旅人さんと会いました。「陽介君そんな格好で何してるの」と言われた。時々思い出して、「いつかヘルメット脱いで歌を歌っている姿を見せたい」と思うようになった。

・中野自身の変化

新年の挨拶の時にも書いたのですが、ずいぶん落ち込んでしまった時に、色々と希望を取り戻すきっかけをくれたのが、そうした「やりたいことをやってる人たち」だったんです。先日出演したSHAKEHANDSの面々だったりもそうです。キラキラ輝いてた。「個」が美しく輝いていた。noteにはそんな「個」のきらめきが沢山あります。何よりいいのは、みなさん「文章を書いている」というはっきりした実感の中で書いてる感じ。ですかね。勉強になる。

感じたことばかり書いて恐縮なんですが。

社会全体が白か黒か、賛成か反対か、アリかナシか、カッコいいかダサいか、きのこの山かたけのこの里か、みたいな話題に至るまで(これは個人的にはたけのこ派ですが)、対立したり、分断したりしていて、当事者を置き去りに議論が交わされてしまったり、いがみ合ったりしている雰囲気を感じていたのかもしれません。ちょっと食傷気味になってしまってたのかもしれないですね。今思うと。なんだろう、「ポジショニング命!」みたいな、居心地の悪かった義務教育時代を思い出しちゃったんですかね。なんかシュンとしちゃった。音楽もバンドも、そういうものじゃないような気もするんですよね。ただ何でもかんでも言いたいことを言えばいいってものでもなくてね、表現はちゃんと年相応に磨く必要はありますけど、、、ね。

ポジションを確定してしまうことで、自由がきかなくなったり、視野が狭くなったりしていくことと、自由に思惑したり推敲することとが、とても相性の悪いことのような、噛み合いの悪さを感じてしまったわけです。そういう状態の社会に向けて音楽を作ることの意味について、すごい考えてる時に、折坂悠太氏の「平成」とか中村佳穂氏の「AINOU」とか、七尾旅人氏の「Stray Dogs(ストレイ・ドッグス)」なんかを聞きながら、震えていたのです。曽我部恵一氏の「ヘブン」も。

それから、全体の中に自分を見つけようと遮二無二なるんじゃなくて、近しい友人や、信頼できる音楽仲間、そうした人たちとの小さな対話を大事にして、そうした関係の中で、歌詞やメロディの一端を引き寄せるようなシフトがありました。これってかなり大きな変化です。ずっと「社会において何者かにならなくては」と焦って生きていた20代前半の自分には考えられないことだったから。

「社会はどんどん変わっていくものですよ」
「昨日まで狙っていた社会が明日も同じだとは限らないんですよ」

と。最近はそれを強く感じますね。昨日と明日の間の「今この瞬間」自分の中に誰になんと言われても、「輝くもの」があるかを問われているような気がします。

「東京」という曲の中で、

選択の余地を探す
止まらないビルの林
ジグザグジグザグ曲がり 進む
全体の中でひとり
忘れないでいたいなら
ネオンの中で目を瞑れ

というような歌詞を書いたのはそんな気持ちの表れのように思います。
この曲を歌っていると、心がシュッと落ち着いていきます。

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・最後に

読んでくれた方に質問です。
たまにはこんなエントリーはいかがでしょうか??

あくまで個人的な内容なのだけど、こうした文章があることで、多角度的なバンドの魅力の一端を表現できたらいいなと思ったりします。メンバーそれぞれ、どんな人生観を持っているんだろう。Emeraldが好きな人は、いつもどんな時にEmeraldを聴いたりするのだろう。心に浮かぶ景色はどんな景色なんだろう。知りたいなーというムードです。そんなムードで時々エゴサーチしてます笑。


とある友人から、音楽遍歴を聞かせて!なんてオーダーもあったのですが、それはまた後日。思春期を思うとそんな大それた遍歴でもないのですよ笑。ナイトアーバンかと問われると、そうでもない気もするのですよw

少しだけお話しすると。
この間Monju No Chie(モンジュノチエ)のライブ中の演出で、お客さんに「あなたのヒーローは?」と聞かれるパートがあって、僕にマイクを向けられたことがあるんですね。その時とっさに出てこなくて、後になってポンと出てきたのは「eastern youthの吉野さん」でした。 

永遠のヒーローです(やっと書けたw)。

最高のライブでした。この後はナイトアーバンな街をすり抜け、小さな居酒屋でホッピーを飲みました。

次はメンバーの話を書いてみたいと思う。僕のような人間を内包するバンドを7年も運営できるような人たちですから。とても素敵な連中です。僕はね。大好きなんですよ。Emeraldのメンバーが。音楽のアウトプットはさることながら、やっぱ「人」ですかね。「とんかつ」の魅力をレビューするように、心のこもった人物紹介ができるといいな。素敵さが伝わるといいな!今日のエントリーは僕のレビューということで。

寄り道裏道小道的エントリーでした。

読んでくださってありがとう!今日も後半戦に突入!自分の時間まであと少し!良い音楽ライフを!!!

Emerald / Maypril Records 中野陽介

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