見出し画像

2015 2/17 「ギーラのトーフ」

といわれても、沖縄県外の方には何のことやらでしょうね。
ギーラとはシャコガイのこと。波型の口というか、殻の合わせ目が独特な大きな二枚貝です。トーフはその貝の肝のことを言います。外の皮を剥ぐと中は肝というより白子のようなお豆腐に似た白くてフワフワとした形状になるのでそう呼ばれるのでしょうね。
昨日近所の星野商店にパックに入って並んでました。
この普通のマチヤグワーに並ぶ海鮮物が案外侮れなくて、つい毎日覗いちゃいます。昨日も30cm弱ぐらいの立派なアカマチを¥500で買ったし、今日も他にセーイカのビラビラ(エラ)なんていう珍味も並んでました。

さて、ギーラのトーフと聞いて、知ってる方でも、目を輝かせる方と顔をしかめる方とふた通りあるような気がします。
よく言って珍味、かなり癖のある食材なんです。
パックを開けるとそれだけでプーンと磯の香りが。
食べるとこれはかなり強烈な海そのものといった味わい、牡蠣の風味だけを強くしたような、あん肝のような、蟹味噌のような、あるいはホヤのような。そんな海産珍味をすべて合わせたような独特の香り。
シャコガイの刺身自体もかなり磯臭さを感じますが、トーフとなるとかなり好みの分かれる味でしょうね。
もちろん島人は好きな人が多い。

もちろん僕もこのまま刺身で食べるのは、ひと切れふた切れなら、、、という感じなのですが、小さめながらパックにぎゅうぎゅうに詰まった存在感から思わず購入。さてどうしようと思い、ギーラのレバーペーストというのはどうだろう?と考えました。

トーフを塩でよく洗い、日本酒にしばらくつけておきます。玉ねぎを刻み、生姜とニンニクも刻んでおきます。
フライパンにバターとオリーブオイルをいれ、ニンニク、生姜玉ねぎを炒め、トーフ投入。しばらく炒めてから日本酒を投入。そのまま炒め煮にして水分がなくなってきたら、醤油、みりん少々と塩で味付け。それが冷めたら、室温に戻したバターと一緒にフードプロセッサーでペーストに。

一口食べた味、食感はツナやサバ缶で作ったペーストのようですが、口に含むと鼻腔の奥で、バターや香味野菜に隠れていたあの独特の磯の香りが立ち上がります。なかなかイケると思うのですが、これも好みの分かれる味かな(笑)
白ワイン、日本酒はもちろん、アイラ島系のくせの強いシングルモルトに合うように思います。
しばらく迷亭のメニューに載ると思うので、ご興味のある方は是非!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?