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一歩を踏み出せない子供

メモ。

周りの子はやってるのに、どうしても怖がる、あるいはやりたがらないということがある。

自分が入らせていただいている水泳教室の子にも数人、慎重になって、ある特定のことが全くできないという子がいる。

例えば、1段台が置いてある、身長的には余裕で足の届くところに、台が2段の浅い場所から降りられない。

原因として、色んなパターンがあると思う。

・聞いたことを自分の動きに落とし込めない
・失敗したら溺れるかもという怖さ
・上手く出来なかったら格好悪いという懸念
・気持ちの準備が必要で、いきなりだと覚悟が決まらない
・水中の不安定さにどう対応すればいいかわからない

上記、他にも原因はあるでしょうし、複数が重なっている場合もある。

まず大人が対処できることは何か。

・安全性を見せる
(Ex.抱っこしたまま、足が届くことを感じさせる。)
・不安要素への対処法を伝える
(Ex.ぐらっとするのが怖かったら横の壁に捕まれば大丈夫)
・失敗してもいいことを伝える。何かあったら大人が助けるという安心感を与える。(ここには信頼関係が必要)
・1つレベルを下げ、その子ができるぎりぎりのことをさせて自信をつけさせる。

こういうことを繰り返しながら、ささいな達成にもしっかり目を向け褒めることで、子供のできることが増えていく。

ただ、上記のことを繰り返しても、なかなか前へ進めない子がいる。
それは、どういうことが原因か、深く考える必要があるかも知れない。

私たちの考えはこうだ。

まず、周りの子が出来ることが出来ていないからと言って急かすような雰囲気になることがある。

それがプレッシャーになって余計に動けなくなる子もいる。

これがひとつ。

発育の早い遅いや段階は、こどもの数だけ異なると言ってもいい。

周りより少し遅くても、見守る姿勢でいるべき。

でもだからといって待つだけでいいのではない。

大人は、発育に適した環境を用意するのが仕事。

例えば、ハイハイや、思いっきり泣く、という子供の基礎運動が、肩周りや股関節周り、肺機能の強化に繋がったり、たくさん走り回れる場所に連れて行き、転げ回ることで色んな動きの習得に繋がる。

逆に、動き回ったら危ないから、と狭い場所でおもちゃで遊ばせるばかりだったり、英才教育をさせるからと、小さい頃から座らせてばかりだった子は、動きの習得が遅くなる。

基礎的な動きが鈍い子は、次の段階に踏み出せず、周りとの差が少し生まれる。

少しずつの基礎的な動きの差が積み重なってくると、同年代の子が簡単にやるようなことでも、すごく難しいと感じることが出てくる。

更にこれをそのままにしておくと、大きくなるに連れ、本人が周りとの差を自覚しはじめ、人目を気にする子ほど運動に対して消極的になる。

いわゆる運動嫌いな子になる。


そうさせないためにも、ハイハイの段階から、たくさん色んな動きをさせる。

させられる環境を私たちは作っていくべきなんだと思う。

#子供 #発育 #幼児


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