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コミティア出張編集部レポ

2月にあったコミティア147で、出張編集部という編集者さんに自分の漫画を見てもらえるブースに行ってきた。結論から言うと、本当に行ってよかった!!ちゃんと文字にしてまとめたいな、と思ったのでまとめてみる。

このnoteが出張編集部に行ってみたい人の役に立てますように…!

漫画を見てもらうまでの流れ

まず、テーブルにたくさんおいてある黄色の紙の中から、漫画を見てほしい出版社が書かれたものを手に取る。それから、エントリーシートに自分の年齢や受賞歴を書く。あとは出版社のブースに行って、自分の順番を待つだけ。(私は、とにかくたくさんの編集者さんに見てもらいたかったので、名前を知っている出版社に手当たり次第持ち込んだ)
漫画を読んでもらって、アドバイスをもらい、だいたい最後に、「何か質問はありませんか?」と聞かれる。私の場合、必ず一個は質問しよう!と思い、コマ割りはどうだったか、背景はどう練習すればいいか、などと質問してみた。丁寧に答えてくれるので、気になることはどんどん聞くべき。

編集者さんの特徴

やっぱり、大手出版社は厳しかった記憶がある。痛いところを突かれた…。中小の出版社はたくさん褒めてくれて自己肯定感が上がった。私が見たかぎりでは、編集者さんは若手の人が多かった印象がある。雰囲気としては圧を感じなくて、話しやすい方が多かったな。持ち込みが初めてだったから緊張していたけれど、けっこう楽しく話せた気がする。

もらったアドバイス

ここからが本題で、どんなことを言われたのか、まとめてみる。ちなみに見てもらった漫画のあらすじを雑に言うと、気弱な少年がお母さんの形見の手鏡を使って悪霊退治する話です。まず褒めてもらったポイントとして、

・話はまとまっている
・キャラ同士の掛け合いが面白い
・主人公の少年に愛嬌があり好感が持てる
・少年とお姉さんを描くのが上手い

といったことろでした。メイドのお姉さんキャラは自分でも気に入っていたので、褒めてもらえて嬉しかった…☺️

アドバイスとしては、

・表情や動きが硬い
・すべて同じ日の出来事である理由がない
・もっとメクリ(ページをめくりたくなるようなコマ)をいれる
・急展開すぎる
・もっと背景を描き込む
・ページによってキャラの描き込みの差がある
・シリアスよりもギャグを描く方が向いてる
・背景は「この人の部屋には何があるだろう?」と考えながら描くといい
・キャラの行動に理由づけする
・好きな漫画を模写するといい

などたくさんいただき、勉強になった。なかでもどの出版社でも共通して言われたことが、
読者の期待を裏切る展開になってしまっている、ということ。少年につきまとっていた幽霊が実は悪霊だった!という展開にして、私としては予想外のシーンにするつもりだった。でも読者目線だと、その幽霊と少年のバディものを期待していたのに、予想と一緒に期待も裏切る展開になっていた。ここで言われたのが、よくシナリオの作り方で言われる、予想は裏切り、期待は裏切らない、ということ。予想外の展開にしつつ、主人公が勝つこと、など読者が望んでいる期待は裏切らない。期待通りのラストを用意した上で、そこまでの道筋をいかに工夫するか…ということだと思う。

持ち込みのメリット


持ち込むことのメリットは、自分の強みと弱みがどちらも分かることだと思う。褒めてもらった強みには自信が持てるし、アドバイスをもらった課題点は、自分では気付けないようなことばかりだった。たくさんのプロに見てもらう機会は、本当に貴重だし、しかも無料でアドバイスがもらえるなんて、得しかない!!

感想

私は初心者として、まずは数をこなすことが一番だと痛感した。たぶん中〜上級者の方や絵が上手い方は、その場で編集さんからスカウトされたり、担当がつくこともあるんじゃないかな。数時間後に結果が出るスピード漫画賞をやっている出版社もあった。漫画を描いている人にとっては夢のようなイベントだし、チャンスだと思う。またコミティアに参加する機会があったら、次も絶対行きたい💪

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